2008年5月24日(土)
【交通格差解消策としてのJR吉備線の「LRT」化】

 岡山に帰って繋いだ途端、本日、いっぺんに配信された模様で、心からお詫び申し上げます。持ち運びにパソコン重かったのに・・・。

 早朝の池袋の公園には、所在なくボーッとされている方が何人もいて、高速道路の中央分離帯のいわゆるホームレスの方々の家がずらっとあって、すぐそばの交差点では、警察官が交通整理。


 幸せとはなんだろう?と考えると、あの人は元気かな?と思ったり、思われたりすることだと単純に思えば、都会の無名性や匿名性は、「楽」ですが、幸せとは違うように思えます。

 もっと言えば、渡辺和子先生のお言葉を借りれば、「愛」という概念がなかった日本で、宣教師が、「愛」を「神のごたいせつ」と訳したように、「無条件にあなたは価値があるものだ」「ごたいせつなものだ」として、「愛」されることが、幸せなのだと思います。

 「一人一人が大切にされる」・・・今の政治に、決定的にないのは、「愛」です。国民一人一人が、大切にされている感じがしないのです。
 票を入れる有権者の固まりとしては丁寧に扱われるが、一人一人を大切には見ていない、政治家が一番大切なのは、結局、自分自身なんでしょう?というのが、見抜かれてしまっています。

 当たり前ですが、国民、県民、市民、一人一人が大切にされる政治が求められていて、大切にされないから、怒り、悲しみ、不信を感じるのです。


 午前中に戻り、VSCO(社団法人被害者サポートセンターおかやま)の総会後の公開講座。http://vsco.info/

 地下鉄サリン事件遺族の高橋シズエ氏と、飲酒ひき逃げ事件遺族で、岡山県警現職警官の築山明生氏の講演。
 お話を伺うのは、お二人とも2回目ですが、被害者の生の声ですから、「大切にされていない」ことへの怒りや悲しみに、本当はどこまで理解できているのか分かりませんが、共感します。

 ケースが様々なだけに、つくっていくべきシステムというのも模索されていると思いますが、VSCOは、官や民と連携しながら、かなり精力的に動いています。

 日常がある日突然破壊されることは、誰にでも起こりうることです。そのための時系列的なセーフティネットを張っていかないといけませんが、セーフティネットを張るためのセーフティネットも必要で、それは、皆様の温かい御理解だと思います。



 そこから、一宮公民館で、総会後のRACDA鉄道利用者会議共同企画フォーラム。もちろん、JR吉備線のLRT化を意識しての会場です。
http://wiki.livedoor.jp/racda_okayama/d/FrontPage

 昨日の日暮里舎人ライナーは、都がするというのは、それは立派なのですが、JR吉備線のLRT化が実現すれば、全国の地方都市の公共交通施策に与えるインパクトは、富山の比ではないと思います。

 本日は、LRTとは、MOMOのような低床路面電車を走らせるというだけのイメージではなく、「路面電車+都市近郊鉄道+TDM(交通需要マネジメント)」というシステムの総称であり、バス、徒歩、自転車、自動車との共存を前提にして、まちづくり・都市計画をしっかりやった結論であるということで、腑に落ちました。

 例えば、一宮、吉備津、高松、足守の各駅まで、パーク&ライドはもちろん、各駅まで、バスをループ状に繋げるということです。


 その具体的手法については、道路特定財源の活用、上下分離方式の採用ということで、国、県、市が一体となってのインフラとしての整備という論理立ても必要なように思いましたし、これは、コンパクトシティ、サスティナブルシティ、中心市街地活性化等々の中での体系的な公共交通施策です。

 一方で、環境問題でもあり、そして何よりも、人生の30年以上は、自動車を自分で運転できないわけですから、高齢者を守るためでもあります。
 特に、これは、JR吉備線だけではなく、JR因美線やJR姫新線にも、直接関係する話です。

 人口が減少しているのに、地方に道路を整備しても仕方ないのではないか?という疑問よりも、道路を整備しても、そこに暮らす高齢者は、自分で自動車を運転できないことの方が問題であるとすれば、道路特定財源の一般財源化の話が活きてくる使い道があるかも知れません。

 ともあれ、JR吉備線の「LRT」化は、かなり応用がきく話です。交通施策の中でも、交通格差解消策として、JR吉備線の「LRT」化を成功事例として全国発信したいものです。
 それで救われる地域が、日本国中にあります。


 一方で、いわゆるノンステップバスについて、乗り心地の悪さや、乗降の難しさ、バス停の在り方等々、やらなくてはいけない多くの課題を頂戴しました。

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