2002年10月20日(日)
【国道53号・津島交差点について】

 先の9月定例会で、土木部長に、
 『国道53号バイパスから岡北大橋に抜ける総合グラウンド北側の国道は、岡山県下最悪の交通渋滞の名所で、県外からのお客様を迎える導線としては大変な問題があります。いずみ町交番前付近の交差点改良、さらには、国道の拡幅等の対応はどうなるのでしょうか。』という質問をさせて頂きました。

 基本的には、国道ですから、国の仕事になるのですが、本日の山陽新聞朝刊によると、国土交通省岡山国道工事事務所は、この交差点改良につき、右折車線延長、左折車線追加を、渋滞緩和策として検討。年末から地元説明をした上で、改良内容を決定。03年度に着工し、国体までには整備を終える計画である、とのことです。

 一日の交通量は、3万8000台。通勤ラッシュ時には、最大1.2キロの渋滞となり、通過に20分もかかると言われる同交差点につき、改良をするのは全く異論はないところだと思います。
 そのこと自体は良いのですが・・・・・。


 気になるのは、いずみ町の交番のこと。個人的には、これだけの立地条件にある交番はないと思います。

 実は、同交番には、建替えの計画があるのですが、問題は、タイワンフウという名の木。管理の県都市局側は、総合グラウンド内の木の伐採につき、市民からの反対も多く、現地での立替え拡張に当たっては、2本の伐採しか許せないとの見解。
 これに対して、警察は、自動車の出入り等考えて、6本の伐採が許されないのなら、300m南に移転する、との主張。

 これに対して、一切知らされていなかった地元からは、現地での建替えの要望があり、それを受けて、私も、本会議で質問。木と人命と秤にかけられるのか、と。しかし、警察は、移転を譲らず、膠着状態。
 さらには、地域の移転反対署名が、4000近く集まり、他議員を介して、提出のタイミングを図っている状況と伺っています。

 ところで、本日の新聞発表によると、いずみ町交番前に、左折車線の新設を検討とのこと。実は、これは、私が、当初から、「交番の本当の移転の理由は、木ではなくて、左折車線を作るからではないですか?」と言ってきたまんまで、当局は、少なくとも、これを肯定していませんでしたので、正直、あれれ????という感じです。

 すったもんだあったけれど、車線新設で、交番が、結果として、現地ではまずいという流れになるのなら、県、警察、国道工事事務所は、いったいどんな連携をしているのか、なにより、各行政の地域に対する説明責任は、どうなっているのか、という重大な疑問を持たざるを得ません。
 結果オーライとしても、割り切れないです。


 そもそも、この新聞発表というのが、実に曲者で、これから検討といっても、ひとたび、報道されれば、もう既定路線。そこから、地域に説明、ということが、県は、特に多いのですが、どうせ混乱するだけだからと、端から地域無視を決め込むのではなく、また、結果として遠回りになったとしても、まずは、地元説明から始めて欲しい、と切に願います。
 新聞に出てから反対すれば、ただの抵抗勢力にされてしまうのですから。

 小学校統合問題、後楽園周辺・出石町整備凍結、城下地下駐車場縮小など、かえって混乱を招いたり、行政への信頼、地元の活力を著しく削いでいるような気がしてなりません。


 実は、最近、TV「どうにかならぬか」で、取り上げられて、数年前にできなかったことが、超法規的に、特例として、突然出来たケースがあり、唖然としました。行政からの地域住民への説明、地域住民の行政への要望といったものが、なぜすんなり届かないのでしょう?

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