2001年5月28日(月)【道路整備・河川改修期成会】 | ||
本日は、一言で言えば、岡山県や国土交通省に道路・河川整備をお願いする決起大会がありました。
12にも及ぶ道路、河川の期成会の合同総会であり、以前は、わざわざ全部分けてやっていたところ、全ての会長である萩原岡山市長の英断で、一本化したものです。 岡山市の都市総務課が事務局ですので、勢い、国会議員や県議は来賓扱い、国土交通省も極めて丁重に扱われます。 ご案内の通り、ガソリン税、従量税など、50年続き、5兆8000億円と言われる道路特定財源について、「聖域なき改革」の中で、一般財源に使いたいという小泉総理の意向は、ご存知だと思います。 個人的には、道路によりけりだと思います。例えば、そんなアホな、というバイパスやトンネルがあるのは事実です。 そんなことなら、あるいは高速道路の無料化にでも使って欲しいとも思いますが、郡部では、どこまでも道路整備の要請はあり、都市部でも渋滞は全く解消されていないのも現実です。 道路自体は、そもそも収益を上げる公共設備とは言えず、なにをもって無駄と言うのか、判断も難しいところです。 なお、本日は、自民党の県議が出席しただけで、案内があっても、非自民の県議の出席は皆無でした。意図は分かりませんが。 とりわけ共産党など、こういった道路整備や河川改修、あるいは地域から要望を国まで積み上げていく手法そのものをどう思っているのか聞きたいものです。 以下本日の合同総会に関係する期成会名と一部計画等を列挙させて頂きます。 1.一般国道180号岡山県整備促進期成会(その413参照) @ 岡山西バイパス区間(岡山市古新田〜岡山市楢津) 延長5.6km、幅員40〜50m 1工区(岡山2号バイパス〜県道岡山倉敷線) S54年事業着手、用地買収、改良工事促進。現在、詳細設計、設計 協議中。 ※岡山西共同溝工事促進。 2工区(県道岡山倉敷線〜楢津) S63年事業着手、用地買収、測量、および設計に。 A総社・一宮バイパス(岡山市楢津〜総社市井尻野) 延長8.9km、幅員25〜40m S48年事業化。H8年までに、岡山総社IC前後1.8kmは、4車線供 用済み。現在、総社市窪木〜429号バイパスまでの1.5kmで用地買 収。埋蔵文化財発掘調査。 総社方面に動きはありますが、岡山市楢津界隈の動きは具体的にあり ません。吉備津神社までの180号線の自転車や歩行者の細道は、当分 解消されません。由々しき事だと思います。 国がせんのなら、県でも市でもやれりゃぁええのに。仕組みが、迷惑です。 何人殺すのでしょうか? 2.県道岡山水島線建設促進協議会 そのうち、都市計画道路富本町三田線の一部を構成する一般県道川入 巌井線(岡山市川入〜白石)につき、暫定2車線を4車線に。H13年度 用地買収着手。 3.主要地方道岡山賀陽線(吉備新線)整備促進期成会 4.岡山〜美作間道路改修促進期成会 @主要地方道岡山吉井線 A一般国道374号線 地域高規格道路(バイパス)美作岡山道路 (瀬戸町の山陽自動車道から勝央町の中国自動車道まで結ぶ4 車線の自動車専用道路) 5.岡山県市町村道整備促進期成同盟会 舗装率は75.4%で、全国33位と立ち遅れ。 6.岡山県街路事業促進協議会 7.JR宇野線大元駅付近高架事業促進期成会(街路事業 立体交差) H8年都市高速鉄道の都市計画決定。H9年県事業として事業認可。H 13年度中に高架橋完成し、運行を高架に切り替え、JR大元駅西口広場 の整備、側道の一部着手。H14年度中に、東口広場の整備、交差道路 の整備完了。 H15年度中に交差道路・側道・高架下の整備完了。 8.百間川(旭川放水路)改修促進期成会(直轄河川改修事業) 9.岡山県吉井川下流改修促進協力会(直轄河川改修事業) 10.足守川改修促進期成会(広域基幹河川改修事業) 11.笹が瀬川改修事業促進期成会(広域基幹河川改修事業) 概ね全川の一次改修が終了したため、本川で危険な状態にある所か ら二次改修に着手。 全体計画(H4年から) 岡山市当新田・藤田〜吉宗 延長11.7km 河川拡幅 第1期施行区間 岡山市当新田・藤田〜野殿西町・尾上 延長7km うち最も危険な状態にある箇所から重点整備区間 県岡山倉敷線白石橋下流から市道比丘尼橋上流間 (岡山市西長瀬・久米〜野殿西町・尾上) 2.2km 12.岡山河川高潮対策事業促進協議会(高潮対策事業) 以前は、これを分けて、しゃんしゃん総会していたというのです。 なんたる無駄!! さて、これで結局何をしているのかということなのですが、要するに国家予算への要望箇所を取りまとめて、夏の概算要求及び、秋の予算編成時に合わせて、国、県等関係機関へ要望活動を展開するのです。 今日は、そのスタートです。今年もやりますよ、と確認です。 きれいなパンフを作り、ホルダーに名刺を刺しまくって、代表がお願いに回るのです。いわば陳情合戦で、逢沢東京事務所勤務の時は、時期になると次から次へと山になるほど陳情書が来ました。各市町村の首長さんや議長さんが、それを届けるために、大挙上京されていました。 恒例行事、年中行事です。 個人的には、それは壮大なる無駄な仕組みに思えました。 ちなみに、昨年の合同要望先は下記の通りです。 岡山県。(旧)建設省中国地方建設局岡山国道工事事務所あるいは、(旧)建設省中国地方建設局岡山河川工事事務所に2回。(旧)建設省中国地方建設局(広島)に2回。(旧)建設本省(東京)に2回。(旧)大蔵省(東京)。岡山県選出衆参国会議員(東京)に2回。 これを何年も何年も繰り返すのです。しかも、これは道路と河川のことで、要望のごく一部です。 また、各市町村個別もあります。 行政だけではありません。さらに、各種団体が、全国の代表を集めて、予算獲得の決起大会を開き、関係議員が来賓として出席。皆で気勢を上げる。予算編成時期前は、麹町など、「お上りさん」だらけです。 市町村や地方から中央に、要望しまくるのです。官官接待は、こういうところに起因していました。 あるいは、地方自治体は、中央の指導官庁の所詮は現場経験のない若手を、来賓のように執行部の管理職に迎えて、ご機嫌を取り、かたや団体や民間は、天下り先を提供する。これが、今も日本の構図です。 なんで、これで地方が、中央と対等に自立できるのでしょう? わしらの税金の行き場が違うだけで、勝手に行政内で、上下関係を作るな、ややこしゅうせんでくれ、と言いたいです。だいたい県は、なんなんだろう? 今年もやはり疑問に思ってしまいました。 | ||
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