2002年11月14日(木)
【政令指定都市を考える その11】

 本日は、午前中、第4回岡山市及び周辺市町合併問題議員研究会で、関係の2市4町の助役、収入役をお招きしての勉強会。
 先日、岡山市長、玉野市長から、合併の法定協議会を目指す意向が示されており、動向が注目されるものでした。

 しかし、県南政令市構想研究会並びに県南政令市構想(北部地域)研究会の事務局である岡山市から、県議会側は、これだけの機会に、あるいは、意図的なものだったのか、と解釈していますが、1時間30分の時間のうち、1時間の活動報告があり、忌憚のない実質的な意見交換が、殆どできませんでした。残念です。
 この3ヶ月半で、県議の方も、ずいぶん、勉強しているのですが・・・。

 短い時間の中で、私自身は、合併や政令指定都市に関するアンケート調査について、他県の政令指定都市では、商工会議所など、行政でないところが積極的に動いており、中立的な所が行うべきではないですか、行政自体がやると、意図的なお手盛りの報告になりますよ、ということを申し上げました。
 水を差すつもりではなかった(むしろ追い風にするつもりが・・)のですが、結果として、ちゃちゃを入れてしまったような気がしないでもありません。

 しかし、やはり、アンケートは、正確に市民の声を吸い上げるものでないといけません。また、個人的には、為政者の意図が隠されている扇動的なパブリックコメントの募集というものは、非常に危険なものだと思っています。

 行政の研究会の中間報告書の中には、わざわざ岡山県の平成9年の調査を引き合いに出し、西大寺地区の住民の調査で、合併して、「良くなった・変わらない」と答えた人は、全体の57.3%であることを合併推進の証左の回答結果として示していますが、この点について、指摘。

 県の調査は、岡山市との合併で、西大寺が、よくなったが、24.3%、変わらないが、33.0%であり、これを勝手に合計した57.3%を推進の根拠として示していますが、変わらないの33.0%を悪くなったの16.5%に加えれば、49.5%が、合併効果なしということになり、まったく逆の答えになります。

 行政のデータは、よほど注意してみないといけません。こういうところで、不信を生みます。いずれにせよ、非常に後味の悪い雰囲気の会になってしまいました。消化不良・・。

 なお、繰り返しますが、私は、政令指定都市化には反対ではありません。

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