2002年11月8日(金)
【政令指定都市を考える その10 岡山県玉野市】

 昨日に引き続いて本日は、岡山県議会の「岡山市及び周辺市町合併問題議員研究会事務局次長として、岡山県玉野市議会を訪ねました。
 岡山市の政令指定都市化は、玉野市の合意なくしては、ありえないという意味で、極めて重要な懇談でした。

 もしも、ここが、新岡山市ならと思いつつ、国道30号や、岡山で一番好きな渋川の海岸沿いを走らせますが、瀬戸町よりは、実感がわかない感じです。
 母の出所が、児島赤崎だからか、どうも鷲羽山方向に勝手に車が進むため、私にとっては、ふらふら行くドライブコースの一部です。


 考えてみれば、この会の役員は、他党の代表が副会長ですから、1期生で、事務局次長という役を特別に頂き、役員面で、あちこちできるのは、議員としては、本当にありがたいことです。非常にラッキーです。

 政令指定都市問題に拘わらず、地方議員同志のこういった交流は、もっとあって良いように思います。妙な話ですが、角角に立つ議員のたて看板がリアルになります。


 本日も、クローズの会であるため、詳細が書けませんが、玉野市議会の合併問題の小委員会8名の議員との懇談でした。

 結論を先に書けば、11月下順に、中間報告が出され、おそらくは、岡山市との合併は、「慎重にすべきである」という流れになるように感じました。まずは、灘崎町との合併を進めるべきであるというのが大勢で、12月上旬に出される行政サイドの研究会の方向とは、かなり温度差が、ありそうです。

 いずれにせよ、さらに、12日灘崎町議会、14日2市3町の助役との懇親会を経て、県議会の研究会も、12月には、中間報告を出すことになります。報告で、県議会としての意見を述べることはないはずですし、述べるべきでもないと思いますが、少なくとも、もろ手を挙げて推進すべき、とはならないと思われます。


 年明けには、それぞれの地域でアンケート調査ということになるとも思われますが、統一地方選挙もあり、本格的な議論は、新議会体制以後になるかもしれません。
 選挙の争点になるのか、住民投票まで絡んでくるのか、ちょっと読めませんが、要は、市民の皆様の判断に委ねることになります。
 そのためには、行政も議会も、判断材料を明確に皆様に示す必要があります。


 繰り返しますが、今回、岡山市は、ひょっとして最後には、うまくいかないことがあるかもしれませんが、議論自体は無意味ではありませんし、私は、個人的には、岡山市の政令指定都市化そのものに反対ではありません。

 仮に、玉野市・灘崎町との合併が不調に終わっても、倉敷市との合併で100万人を突破する夢の正攻法、あるいは、岡山市単独で、地方自治法の定める50万人以上の規定の適用による指定を目指す方法も、残っています。


 ともあれ、この冬に向けて、県下の市町村の平成17年合併の可否の大枠は見えてくるのではないかな、と思います。

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