2002年11月7日(木)
【政令指定都市を考える その9 岡山県瀬戸町】

 本日は、岡山県議会の「岡山市及び周辺市町合併問題議員研究会」事務局次長として岡山県瀬戸町議会を訪ねました。といっても、東平島の交差点から、ほん近所なのですが。

 実は、「岡山市及び周辺市町合併問題議員研究会」として、政令指定都市の一連の県外調査を終えた後、岡山県内の関係市町村を訪ねて声を聞くべきではないかということになり、本日は、瀬戸町、明日は、玉野市、12日は、灘崎町(但し、私は欠席)の議会を訪ね、さらに、14日には、1市3町の助役さんをお招きし、第4回の研究会を開催致します。

 関係議員は22名というものの、基本的には、役員数名が活発に動いているわけですが、県議会としては、面目躍如の大真面目の研究・調査であり、政令指定都市に関しては、一部の議員ですが、ちょっとやかましいぞ、ということになっています。

 基本的にクローズの会ですから、本日のやり取り等は、紹介できませんが、当面、来年2月の瀬戸町議会議員選挙の争点として、赤磐郡5町合併か、岡山市と合併か、という議論が浮上し、むしろ赤磐郡5町で、法定協議会設立の方向なのかなぁ、という印象は受けました。
 いずれにせよ、判断は、町民がされることでしょう。


 ただ、私のスタンスは、あくまで、県という組織体そのものへの疑問から、将来的な都道府県合併(道州制)を視野に入れて(憲法改正が必要になりますが)、核となる政令指定都市ができること自体については、大賛成(県の創造的破壊)。
 しかし、石井知事の目指す中四国州の州都としての岡山市を考えた時に、玉野市民・灘崎町民にとって必ずしもプラスばかりとは言えず、隣接する中核市・倉敷市との兼ね合いを考えても、岡山市と玉野市・灘崎町との合併は、ちょっと疑問。
 むしろ、倉敷市との対等合併を進め、70万人の要件に関係なく、100万都市として、政令指定都市を目指すべきではないか。
 さらに言えば、それが無理なのであれば、コンパクトでサスティナブルな岡山市独自の街づくりを考えるべきである。

 という、これはもう、完全にひとり説です。研究会の政令指定都市反対ムードの中では、事務局次長は、非常に浮いているかもしれません。

 岡山・倉敷間に地下鉄を走らせましょう、議員は夢を語るべきだ、などど放言し、呆れられている状況です。
 ただ、こういう者の存在が、県議会議員が、のこのこ合併の妨害に行っているなどと批判される筋合いでない、という証左になると思います。
 少なくとも、保身で動いている議員は、おりません。

 いずれにせよ、決められるのは、市民、町民の皆様です。


 実は、5日付のサンケイ新聞によれば、岡山商工会議所の議員総会で、岡山市長が、玉野市と灘崎町に、合併・政令市移行のための法定協議会の設置を提案する意向を明確に示されたとのことです。
 財界の動きが特に重要ですから、市長の方針そのものは、首肯できますが、明日は、玉野市議会を訪ねます。さて、反応や如何。
 明日は、研究会のヤマです。


 なお、岡山市議会、御津町議会との懇談は、日程の都合で、断られたとのことです。

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