2002年9月8日(日)
【政令指定都市を考える その3 静岡市・清水市】

 朝夕、少し秋めいてきました。スポ少の招待試合にお邪魔してきましたが、良い季節になりました。


 さて、引き続いて、政令指定都市の話です。ひつこいですが、これは、県政史上も特筆すべき大問題であり、言及することができなければ、議員の資格なしである、と思います。

 ただの行政批判ではなく、揚げ足とりでもなく、本当に議員が動かないといけない場面だと私は思います。議員が、どう思い、何に迷っているのか、逐一お知らせすべき場面です。命運がかかっているのですから。
 他県がどうではないのです。岡山県がどうするのか、そういう話です。

 少なくとも、「こころ」の読者の皆様には、ご自身のご意見を持って頂きますようお願いいたします。皆様に、考えて頂きたいから、こうまで発信させて頂くのでございます。ご迷惑と思いつつ・・・・。



 静岡市商工会議所で、強調されたのは、「なぜ合併しないといけないのかというはっきりした説明が必要です。」ということです。
 全国には、「70万人」が、一人歩きしたようなことですが、静清合併は、70万人の数合わせをしたわけでもなければ、30年以上かけて話し合ってきたことなのだ、という街への誇りを感じました。

 また、政令指定都市でも、380万人の横浜市と同列に論じられるわけもなく、大中小の政令指定都市があっても良いのではないか、少子高齢化に対応し、環境重視、かつグローバルな新しいタイプの政令指定都市を目指すことで良いのではないか、という言葉には、共感を覚えました。
 コンパクトで、サスティナブルであるというのは、これからの街のキーワードです。

 広大な静岡市の84%は、中山間地。流出人口も多く、社会増も望み難いという背景もある中で、まずは、来年の静清合併の必要性、成功の理由をまとめると、以下のようになります。

 〔その必要性〕

 @地方分権の推進 地方自治体独自の判断と責任で行政を行う
 A少子高齢化社会の到来
 B厳しい財政状況  行政の効率化が、求められる
 C住民の日常生活の拡大
               住民の動きに合わせて行政区域が変わるのは当
               然。公共サービスを受ける地域と税金を払う地域
               が違う場合もある。行政サービスに、ただ乗りして
               いる場合もある。

 〔静清合併成功の理由〕

 @両市が、地形的、社会的、経済的に繋がっており、過去何度も議論。
 A時限立法である合併特例法の期限迫る。
 B昨年8月の市町村合併プランで、政令指定都市の要件が緩和され、
   躊躇していた清水市も、傾いた。
 C自治省出身の知事の意向。
 D総務省幹部には静岡県庁出身者が多い。
 E知事と総務大臣は義兄弟。
 F静岡市が出難い場面では、商工会議所等、経済界が、うまく動いた。

 特に、Fで、行政が動けないことを経済界が行ったことは大きいと思います。すなわち、商工会議所、商工会議所青年部、青年会議所を含めて経済界が、ベクトルをひとつの方向に向け、なんのために合併するのか、なんのために制定指定都市になるのか、という、市民に対する啓発活動、あるいは、総務省への要望等を黒子のように行っていく、という姿勢は、極めて重要であったのだと思います。

 @からFで、今一度、岡山市の場合を当てはめて考える必要がありそうですが、ポイントは、Fです。


 本日は、これより、市職労が動いての「63万市民の集い」。第5部会「岡山市の合併・政令市問題を考える〜本音で語る合併と政令市〜」を覗いて参ります。

 「その4」は、後日改めて。

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