2002年6月6日(木) | ||
【市町村合併の動向 州都岡山市への動き】 | ||
本日は、岡山地方振興局で、「岡山地方振興局管内主要事業に係る懇談会」が、開催されました。
例年行われる事業説明会ですが、正直に書いて、業者さんであれば、日参すべき地方振興局は、すなわち現場の第一線なのですが、地域からの道路の補修のお願いや、税に関すること意外では、直接、お邪魔する機会が、意外に少ないのです。 いわゆる本庁から降ろして頂くことも多く、結局、地方振興局よりも、多分、私は、市役所への出入りの方が多いと思います。 いわんや、一般の方は、介護保険の事業者になるとか、納税額に不服でもない限り、あまり、行かれることのない役所だと思います。 県内に9つある地方振興局ですが、一般には、78ある市町村の合併は、せいぜい9つ、振興局単位で良いのではないか、という声も聞かれます。 ここのところ話題の岡山市の政令指定都市化が、実現すれば、一番影響があるのは、岡山地方振興局です。 基本的には、政令指定都市になれば、この地方振興局は、所管を変えた上で、廃止以外考えられないかもしれません。 ところで、岡山地方振興局内の市町村合併に関する最近の動向は、下記の通りです。 岡山市 : 2月定例会で、市長は、政令指定都市を目指した周辺市町との合併 について、「玉野市に一緒の研究会を立ち上げる提案をしたい」との 考えを示しました。 玉野市 : 庁内に研究会設置。灘崎町、岡山市、香川県直島町のそれぞれと合 併を想定、メリット、デメリット等を検討、整理。検討結果は、5月31日 に取りまとめ、今後ホームページや広報紙に発表予定です。 ttp://www.city.tamano.okayama.jp/kikaku/gappei/ また、市長と市民が直接意見交換する「市長・エリアミーティング」でも 説明される予定です。 灘崎町 : 町長他が、5月30日に、玉野市、31日に、岡山市を訪問。市長等に対 し、「合併については、玉野市との合併を第一に考えるが、岡山市、玉 野市が、政令指定都市を目指し、合併研究会を発足させる場合は、灘 崎町も加えてほしい」旨を申し入れ。 御津郡 : 加茂川町と上房郡賀陽町は、郡境を越え、吉備高原都市を中心とした 街づくりを目標として、行政側(1月8日)、議会側(3月8日)それぞれで、 合併研究会を発足させています。なお、上房郡賀陽町は、「高梁地域1 市6町合併問題研究会」にも参加しています。 また、建部町は、合併に関する特別委員会を6月議会で設置予定。こ の際、郡境を越え、久米郡久米南町との連携も協議。 邑久郡 : 3月28日に、3町長から、知事に、「合併重点支援地域の指定」の要望 がなされ、即日、指定されました。各町では、住民説明会が行われ、3町 は、6月議会で、法定合併協議会の設置を提案予定。 邑久市(?)の誕生は近そうです。 なお、2月6日、3町長連名で、合併支援事業の要望がなされ、合併後 の効果が最大限に発揮できるよう、東西方向に比べて南北方向が弱い 邑久郡の道路整備を行っていく方向です。 市町村合併誘導の飴の時限立法のタイムリミットは、平成17年3月31日。またまた、どうせ時限立法の延長があるんだろうなぁ、と薄々感じる向きもある中で、少なくとも、来年、夏前までには、法定合併協議会ができないと、法的に22ヶ月かかると言われる市町村合併はできません。 本来であれば、あと1年で、いよいよ尻に火が点いていないとおかしいのですが、どうも、市町村合併の議論が、市民から、湧き上がってきているという印象を受けません。 政令指定都市には、2年かかると言われていますので、通常なら、どう急いでも、岡山市の政令指定都市化は、平成19年以降。 これに、都道府県解消(合併でなく)の道州制の議論を絡めて、しかも、州都岡山市を目指して、さて、何年かかるのか、ということです。 市町村合併の本当の理由である財政難は、なかなか身に染みて感じませんが、このままでは、3000市町村のうち、殆どの自治体が、財政崩壊するのは目に見えています。岡山県、岡山市もしかり。 改革するためには、構造を変えるしかないのだ、ということを再確認させて頂きます。このままでは、座して死を待つのみです。 願わくば、岡山市を中四国州政府の首都とし、本店経済を発展させることで、岡山空港3000m、様々な物流施設、吉備高原都市を活用する、そういう大きな夢を持ちたいものです。 しかし、時間が、本当に、今しか時間がないのです。 | ||
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