2002年3月8日(金) 【倉敷市について】

 岡山県政史上最も多い計24人の一般質問シリーズが、終わりました。重複もありましたが、やはり数が多いと華やかです。

 特に、今期の自民党一期生議員は、7人中6人が登壇。もはや自民党一期議員は、必ず質問するもの、という雰囲気になりつつあります。年齢・経歴は、実に様々ですが、お互いに刺激しあって、非常に良いことです。

 最終日の今日は、いよいよ質問にも地域性が出て、倉敷・マスカットスタジアムへの阪神タイガースの秋季キャンプ誘致(極めて前向き。雨天用の5人用ブルペンを整備する。)、大河ドラマ・武蔵とワールドカップ・スロべニアで、いやがうえにも盛り上がる大原町の話などは、聞いていておもしろいものがあります。

 蛇足ですが、私は、高木嘉(由)一や田代、斉藤明夫が活躍した頃の大洋ホエールズと南海ホークスのファン。その流れで、横浜を応援しています。
 ただ、高校時代には、プロ野球選手のサインを貰うのが趣味だったため、勢い、岡山に馴染みの20年前の阪神や広島の選手のサインが、山のようにあります。ちなみに、「週刊ベースボール」を20年買い続けています。

 ただ、質問戦が終わってみると、「夢づくりプラン」は、諦めの見切り発車。雇用問題、トマト銀行への出資の問題など、喫緊の課題や、行財政改革について、効果的な議論になったような感じではありません。
 根本的なことがやはり・・・。



 そういう中で、気になるのは、市町村合併の話ですが、特に、中核市・倉敷市の動向が気になります。一時は、チボリも、学校も、球場も、なにもかもが、倉敷に行くと、岡山市民はやっかみを感じたものですが、昨今、倉敷から伝わってくる話で、景気の良い話が、聞かれなくなりました。

 確かに、文化芸術は、倉敷だろう、という雰囲気は幾分あるのですが、イオン倉敷登場以後のJR倉敷駅周辺は、商店街の衰退、あげくダイエーの撤退と、大丈夫かな、という気にさせられます。

 本来であれば、JR大元駅高架事業完成後は、速やかに、JR倉敷駅の連続立体交差事業に入らないといけないのですが、土地区画整理事業や、市街地再開発事業を伴う、倉敷市の駅前整備事業や、岡山県の立体交差事業は、なかなか都市計画、事業着手になりません。

 JR岡山駅の東西の連絡の悪さも深刻ですが、平成16年には、道路が抜けますし、17年国体に合わせて、東西通路も整備されます。この点で、JR倉敷駅の場合は、まさに、駅舎と線路が、街を分断しています。
 結果として、とても40万都市の駅前とは思えない様相を呈しています。
 このことは、63万都市の玄関である岡山駅にも言えることですが。

 やはり、こういった事業の難しさは、倉敷市が、倉敷、水島、玉島、児島の4地区からなり、必ずしも、倉敷市が中心ではない、という意識と無関係ではないかもしれません。市をあげての高まりにならない、という雰囲気はあるでしょう。


 こう考えると、市町村合併に伴い、広域の行政ができたとして、本当に市民生活が、豊かに便利になるのかはわからないとも言えるかもしれません。
 個人的には、文化も歴史もある西大寺が、岡山市に編入されたことが、そもそも良かったのか、という市町村合併に逆行するような疑問を持ったりもします。

 いずれにせよ、市町村合併の問題は、かなりコンセンサスをうまく取らないと、あとあとまで尾を引く問題というのは、確かにあるように思います。少なくとも、よほどの合同研究が前提にないと、踏み出せないのかもしれません。そのためにも、まさに忌憚のない、議論を十分しないといけません。


 いずれにせよ、倉敷市と岡山市は共存共栄。取った取られたの議論をしている状況ではありません。
 特に、結果として、チボリが岡山市になくて良かったね、という話を岡山市民から聞いたりしますが、岡山県としては、そういうことにはならないですよ、ということは、声を大にして言いたいと思います。

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