2008年12月1日(月)【近くて遠くて近い姫路】

 さて、先週の土曜日は、JCの関係で、夜には、せっかくの久しぶりの姫路でしたので、夕刻前に車で着いて、散策しました。こういうのは職業病です。

 特に、気になっていたのは、西バイパスから近い桜山公園を中心にした森の中の子ども達の施設。
 姫路市『自然観察の森』に加えて、姫路市立宿泊型施設『星の子館』と姫路市立『姫路科学館』と兵庫県立『こどもの館』が、美しい紅葉の中、近接して建ち並んでいます。どの施設も物凄く立派です。

 幸い、伊島町の岡山県立児童会館は、ある意味、激しい?運動も功を奏して、2年間の延長を決めましたが、同じ県立施設でありながら、平成元年建設の『こどもの館』は、半端でなく立派でした。

 むしろ、安藤忠雄氏設計の打ちっ放しの豪奢な施設で、費用対効果を含めた機能性についてどうかなと思えたり、なにより、これは維持管理が、たいへんだろうなぁと心配になりました。
http://www.kodomonoyakata.jp/index.html
 我々も、県立児童会館にここまでのものは、求めませんが、岡山市や民間との連携等、まだできる事があるように思います。


 幼児教育センターを内部組織に持つ大型児童館ということで、兵庫県地域活動連絡協議会(母親クラブ)との連携など勉強になりますが、こうしたセンター機能が、兵庫県において、姫路にあるというのは、思うところがありました。
 逆に言えば、様々な県のセンター施設が、神戸市以外にある、あるいは、そういう要請が働くのかもしれないな、ということです。

 兵庫県で、NO2の姫路市の人口が、53万6000人、神戸や大阪に近い尼崎や西宮でなく、あるいは、播磨という括りもあってか、幾ばくかのセンター的な県施設が来るのかしら・・・。
 ちなみに、統合したので、正門には、姫路工業大学と兵庫県立大学の両方の看板が掛かっていました。

 そうこう考えると、岡山市が政令指定都市になって、これからの様々なセンター機能をどこにおくべきかという議論になったときに、岡山市と倉敷市と津山市との綱引きにはなるのだろうな、と思います。
 倉敷サイドからは、今後は倉敷重視ということは言われそうです。


 特に、国際交流センターや児童会館もそうですが、措定管理者制度の導入で、コストばかりを重視して、センター機能ということに対して、県行政が、いささか軽視しているように感じられます。

 こうしたことで、結果として、頑張っている岡山市は、岡山市の独り施策になって、県内の他市町村を敵に回し、さらに、県行政との乖離が進むようなことにならなければ良いが、と祈ります。
 そのためにも、岡山市と岡山県が一体になって、現在ある県のセンター機能を果たすような発想で、全てを行っていく必要があると思います。


 それにしても、12月22日には、姫新線と播但線の高架化が完了ということで、今は、JR姫路駅構内も、周辺道路もややこしくなっていますが、そのあたり、かなりすっきりしてくるのでしょう。

 一方通行等の工夫はなされてもなお、煩雑な道路ではありますが、JR姫路駅北口を出ると、姫路城の天守閣がまっすぐに見える街の風格は、悔しいですが、岡山以上。
 土曜日の夜ということもあって、商店街は、一見、ルミナリエ的な賑わいがありました。

 さらに、山陽姫路駅やバス路線を見るにつけても、大阪や神戸がひどく近いという感じでもないのですが、完全に、岡山の方は向いてくれていないのを感じました。姫路は姫路。確かに、岡山から姫路にも意外と行かないものです。

 新幹線で25分の岡山に、JRは、今後も、新快速を走らせてはくれないでしょうから、県境でやはり、関西圏と岡山は、切れてしまうのでしょう。
 それでも、姫路と岡山市のような都市間連携は、広域観光を含めて、もっともっと進めるべきだと思います。

 ちなみに、医療ヘリコプター導入の議論が、兵庫県でもあるようですが、なにかあれば、岡山からも、どんどんお助けに行けば良いと思います。
 自動車でも、高速で、1時間もかからないのですから。

Copyright (c) 2008 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp