2004年11月30日(火)
【中四国州とは言うけれど・・・】

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 23回目にして、毎回心がけてきた一般質問初日の登壇を諦め、最終日の大トリを目指すことにしました。なんとなれば、諸般の事情で、9月定例会以降の動きが我ながら鈍く、機動性を欠いた分、明日上京して調査が必要になるような事態に陥ったからです。
 重複を完全に避けながらの質問ということで、これから10日間ありますので、是非、皆様の御知恵を頂戴できれば幸いです。
 さて、今年最後に問いたいのが、市町村合併が一応の結論を見る来年に向けて、一番気になる道州制への動きです。
 ご案内の通り、11月24日、石井知事は記者会見で、道州制の枠組みを中国州とにらむ広島県の藤田雄山知事が「州都は広島市が最適」との考えを表明したことに対し、「州都を先に出すと道州制の議論が前に進まない」とけん制しました。
 しかし、敢えて言えば、中四国州を謳い先に喧嘩を売ったのは岡山県。後出しジャンケンはずるいと言える状況にはありません。
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     詳しくは ↓

 道州制について石井知事は「今は議論が始まったばかり」と前置きし、「国と地方の在り方を抜本的に変えようと考えていく時期。州都をどこに置くかが先行すると、関係のない県で議論が進まなくなる」との認識を示し、「まずは大局的見地から議論を進めていきたい」と述べられました。

 しかし、石井知事は、県が「21世紀の地方自治を考える懇談会」(松本英昭会長)を設置した2001年9月の会見で、道州制の枠組みは「中四国州が適当」と表明し、3選を果たした後の今年10月、職員への訓示で「岡山県が(中四国州の)中心たるにふさわしいという自信を持って議論したい」と言われています。
 また、「三海州(日本海、瀬戸内海、太平洋)」と呼べば良いという発言もされています。


 常識で考えれば、道州制の枠組みは、中国州で、中心は、広島であり、岡山県が、敢えて四国を加えるのは、さもないと、交通の結節点岡山が中心にならないからではないかというのは、地理で、「近畿地方」「中国地方」「四国地方」「九州地方」と習った人間なら、誰でも感じます。

 だからこそ、道州制の議論が始まったばかりの時期に、岡山に中心を持ってくるためのむしろ先制攻撃で、中四国州を言われたのだろう、とそれ自体は、岡山の多くの人間が、むしろ評価しているのではないでしょうか。



 私も個人的には、例えば、吉備高原都市に、州都を誘致するということならば、山が後ろに迫った広島よりも、良いじゃないか、と思います。
 あるいは、経済の中心と政治の中心が必ずしも同じである必要はないことから、政令指定都市が、州都の絶対必要条件であるとは思いませんが、後述の岡山・倉敷合併都市なら、資格は十分です。



 が、おそらくしかし、山口県や島根県は、広島に対するほど、岡山に親近感は持っていません。ひょっとして仲間かなというのは、鳥取と香川ですが、鳥取は、兵庫に向いているかもしれません。

 むしろ今大切なのは、おそらく一人説の支持者を増やし、ある意味、香川県とは、心中覚悟ですといった抜き差しならない状態を作ることです。同じ放送局でローカルニュースを見ている香川県が、中四国州の拠り所ではないか。多分、徳島は、関西を見ています。
 苫田ダムの水は差し上げますというぐらいの事は、当然必要です。


 多くの市町村合併が破綻するケースは、中心の奪い合いですが、人情としても当然、地方分権の生き残りの大競争時代に、手を拱いていては、「待てば海路の日和」は来ないと思います。

 正直に書いて、広島の県議会議員からは、歯牙にもかけられない、つまり、相手にすらされていない構想であり、非常に辛い思いをしておりますが、敢えて言えば、ライブドアのような気持ちで、叫び続けなければ道は開けません。
 自信を持って堂々と。

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(参考)以下3年半前の記述です。
    いろいろありましたが、岡山市が政令指定都市を目指すべ
   きだということは、かなり早くから言っていました。

(週刊)佐藤真治のこころ その515    2001年6月25日(月)

【20年後 岡山・倉敷合併構想】

       略

 そもそも、県議会議員に出馬するに当たり、なぜ市議でなく、県議なのか、なぜ自民党なのか、と尋ねられたら、「番場 蛮です!」と答えていたわけですが、本当に県はいらないのではないか、と益々思うようになりました。
 誰もたいして言いはしませんが、市町村合併の当然の帰結として、それが成れば、県がいる道理がありません。少なくとも、調整役としての役割は大きく変わらざるを得ないでしょう。

 例えば、20年後。友紀が二十歳になった頃、私は、56才。もしも、県議をしていれば6期目で、既に議長経験者でしょう。今の仕組みなら。
 その頃の岡山県はどうでしょうか?まだ、石井知事でしょうか?いや、県があるでしょうか?市町村合併、広域合併は、どう進んでいるでしょう?
 あるいは、どんな岡山県の姿を望まれますか?


 個人的には、2つの中核市、岡山市と倉敷市が、相変わらずくだらない張り合いを続けていれば、岡山県は、たいしたものにはなっていないと思います。
 しかし、逆に、中核市岡山市と中核市倉敷市が対等合併し、倉岡市(仮称)という100万都市、政令指定都市が誕生していれば、間違いなく中国地方の雄都、倉岡を中心に、岡山県は、爆発的に伸びていると思います。

 倉岡は、京都、大阪、神戸、広島、北九州、博多と並ぶ、巨大都市。
 南には、コンビナート、水島港を持ち、北には、倉岡空港やマスカット・バレイというIT技術集積地。吉備路、後楽園、チボリ公園、美観地区という大観光ゾーンも持っています。
 自慢ではないですが、ちょっとお洒落。
 交通の結節点として、山陰と四国を結び、関西圏、広島とは、新快速で結ばれます。高速道路も縦横無尽で、まさに陸、海、空の物流拠点。
 そして、2眼レフの支店経済を形成しています。

 市役所所在地は、全国的にも有名な旧倉敷地区。旧岡山地区には、県庁が残りますが、2地区は、新交通システム(ないしは、地下鉄)で、20分の距離です。さらに、大環状線ができていますので、行き来は極めて容易です。

 当然区制ですので、西大寺区、城東区、中央区、岡北区、岡南区、北区、水島区、玉島区、児島区、倉敷区の10区に分かれています。
 区議会議員は、30人もいれば、充分すぎるでしょう。
 簡単な行政サービス、行政手続きは、どこでも受けられるので、支所は、各区にひとつです。
 倉岡周辺には、多くの衛星都市が、点在し、結ばれています。

 倉岡マスカット・スタジアムは、プロ野球チームのファームの本拠地であり、旧岡山地区の操車場跡地にできたサッカー・スタジアムは、Jリーグに所属の「ボッケェ倉岡(?今イチ!)」のメインスタジアムです。
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 三木知事以来の100万人都市構想。
 ちょっと再燃させてみたいものです。

 「反対勢力」は、旧岡山、倉敷市議と県議。職員は、解雇されなければ、政治判断には、従わなくてはいけません。

 なってみたいな、倉岡市長。
 政令指定都市なら、県と対等です。

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