2002年10月5日(土)【サンポート高松】

 本日、参議院議員加藤紀文先生の就任10周年記念祝賀パーティーが、開催されました。また、おりしも、総務副大臣就任祝賀を兼ねたものとなりました。 平沼経済産業大臣と片山虎之助総務大臣がご留任ですので、岡山が、総務大臣、副大臣(但し2名)を輩出しているということで、全く心強い限りです。


 昨夜、打合わせで、岡山青年会議所の高松JCとの交歓会のバスに遅れてしまったため、久方ぶりに、マリンライナーで、高松に行きました。
 1470円と1時間足らずの時間が、岡山市と高松市との距離のようではありますが、全く同じ放送媒体で情報を得ているからか、妙な親近感があります。

 しかしながら、昨年来、全貌を現しつつあるサンポート高松は、美しく人工的な雰囲気が、かえって違和感があるのと、致命的なJR高松駅とローカル鉄道の高松築港駅(ひいては、中心部の瓦町)との連絡の悪さ、を除けば、全日空ホテルが駅前にあることの街としての説得力、鉄道と船とバスといった多様な公共手段が連携することは、シンボルタワーが建てば、高松は、岡山よりも、化ける、といったおもしろさを感じます。
 少なくとも、これだけ、特徴的な構造の街は、全国でも珍しいように思います。極めて個性的です。


 一方、対岸の宇野ですが、ルネッサンス計画が進むものの、なかなか港町・玉野の全体像が見えてきません。

 もっとも、実は、今回の岡山市との合併、政令指定都市化で、現在県管理の宇野港を岡山市の管理にするべきである、という主張が、この問題をさらに混乱させたことは、まさに、毎日海を見て暮らす、玉野市の港、海に対する思いを岡山市が共感できないことの証左であったように思います。

 ちなみに、今定例会で、公明党の質問に対し、宇野港が県管理以外になることを知事は、明確に否定されました。例えば、静岡市・清水市合併でも、清水港が、当然に、新静岡市の管理になると言う話は、出ていないのです。

 岡山市の立場からすれば、宇野港に言及するよりも、むしろ、ホーバークラフトを京橋から瀬戸内海に出すという話の方が、生産的な議論になるかもしれません。


 いずれにせよ、致命的なのは、瀬戸大橋の通行料の高さにつきます。国民経済全体から考えれば、通行料で、瀬戸大橋を減価償却するといった血迷ったことを考えず、物流の促進で、産業や観光の振興を図り、個人や法人の所得からの税収アップを目指す方が、遥かに好ましいと思います。
 ただ、その場合、高松市や玉野市の瀬戸大橋に代替でき得る部分のダメージは非常に大きいとは思いますが。

 この点につき、瀬戸大橋の財政負担を地方に求めないよう、県議会も、国に対して、要望書を提出していますが、高速道路全般について、まずは、天下りをなくして、1円でも、通行料を下げんかい。


 帰りは、バスでしたが、瀬戸大橋を渡るにつけ、しみじみと中四国州を思う時、中国州は良いにして、四国州だけでは、きついような気もしますし、好くなくとも香川は岡山を見てくれるように感じました。

 意外にも岡山県を好いて下さる方々が対岸にいらっしゃるとして、そういう部分をちゃんと我々は、一体的に感じているでしょうか・・・。

 そう言えば、香川の県議会議員を私は知りません。これは、不思議です。

Copyright (c) 2002 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp