2001年9月4日(火)
【自由民主党中国ブロック県議会議員研修会】

 自由民主党中国ブロック県議会議員研修会参加のため、昨夕訪ねた小郡から、午前6時過ぎの新幹線で帰岡。
 実は、「研修」メニューの中に、夜の「きらら博」視察が、含まれていたため、水面に映る秋の月を背景に、本当に美しい「きららスターライトファンタジー」を観ることができました。

 中国五県から、約50人の議員の出席でしたが、スーツの集団が、「ちゃ、ちゃ、ちゃ、きらら!」なんて、やっている姿は、間抜けというか、不思議というか、妙に楽しかったです。
 実に、変な業界です。


 他地区の議員と接して感じることは、一人として同じタイプで括られる議員がいないことです。参考にしようもないくらい違っている、そんな感じです。
 それでも、皆まで言うな、よくわかる、そういう安心感もあるのです。

 例えば、広島県は、殆どの国会議員の秘書から、県議が生まれていますが、それぞれに、人生ドラマがあります。
 苦節20年というのは、ざらで、私のように、小選挙区制導入以後、しかも、5年間の秘書生活で、チャンスを頂けたのは、全国的にも、ごく希なケースと言えると思います。

 改めて、逢沢代議士への感謝と敬意の念を捧げたくなります。なにひとつ持たない私が、今、議員であること、相対的に自分の幸運さや責任を認識させて頂けるありがたい機会でした。


 また、同時に、例えば、一人区の議員は、かえって行政に対して物が言えないのもわかります。彼らの後ろには、まともに、数町、数村の予算的な要求があります。県の機嫌を損ねるわけにはいかないのです。
 さすれば、逆に、11人区の一人である私は、彼らの分まで、言わないといけない、そういう責務もあると痛感します。
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 さて、肝心の「山口きらら博」ttp://www.pref.yamaguchi.jp/2001expo.htmですが、7月14日から9月30日まで。イベントプロデューサー山本寛斎起用など、話題もありますが、21世紀未来博覧会協会主催で、正式名称は、21世紀未来博覧会。ジャパンエキスポと言われるこの類の博覧会は、全国で、非常に多く行われているものです。

 近場ですと、境港市の「みなと未来博」が、記憶に新しいところです。実際、インフラ整備の名目ですから、仙台を除き、大崩れのないイベントと言えます。


 今回のテーマは、「いのち燦(きら)めく未来へ」ということですが、根本的な発想は、会場である阿知須町の大干拓地(286ha)の有効活用ということで、例えれば、笠岡湾干拓地の利用の一手法に転用できる性質のものです。

 事実上は、閉会後のスポーツ公園としての利用を見越し、80億円で建設された多目的ドームを中心にした恒久施設に約280億円。その他、運営費には、123億円で、うち、3分の1を県が負担。3分の1を入場料。3分の1を企業協賛を募るということで、今の岡山県の体力では、まずできないでしょう。

 ちなみに、入場者目標は、2ヶ月半で、200万人。現在133万人で、まず目標は、クリアできそうだということです。岡山県人からするとかなり辺ぴな場所という感じですが、果たして、チボリが、USJや、猛暑だけに食われているのか、いくらか、きららに、流れたのか、ちょっとわかりません。


 山口県は、萩・長門、東部、サザンセト、周南、県央、宇部、西部とエリアが、分かれますが、小型の市が、瀬戸内沿岸にずらっと並ぶことで、非常に、中心というのが、わからなくなっています。
 そのことが、逆に、「やまぐち情報スーパーネットワーク(YSN)」を生み、ハード面では、我が県にかなり後れを取っていますが、ソフト面では、見るべきものがあるといわれています。

 ちなみに、真ん中の広島県は、情報網の整備について、ハード面は、やや遅れていますが、ひとつには、藤田雄山広島知事の施策として、必ずしも、最先端を行くことはない、費用対効果を考えて、国の各省の補助金をうまく使いながら、最終的に整備されれば良いという考えのようです。

 私は、自費で、情報網を思いきり整備して先進県を気取る岡山県が、ウサギとカメのウサギになることを非常に恐れています。

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