2001年2月6日(火)
【びんごエコタウン構想】 【広島空港に負けるな!!】

 ご案内の通り、広島県は、広島圏域(西)、備北圏域(北)、備後圏域(東)、臨空都市圏域(中)の4ブロックに分けられます。実は、この春より、岡山県の9つの地方振興局の良い部分だけ習って、7ブロックにという動きもあるようですが、一般的には、4ブロックです。

 県庁所在地に集中するということは、岡山県でもあるわけですが、広島市は、政令指定都市。集中度が、違います。
 政令指定都市は、いわば県と同格ですから、実は、広島市議と広島市選出県議の関係というのは、微妙です。一般に、政令指定都市の市議が、日常よく見えない県議より「各上」という雰囲気は、あることのようです。

 もちろん、人口が集中している広島圏域は、選出議員も多く、勢い様々なものが、集中するわけですが、これは当然、他圏域には、不満になって表れます。おそらく、岡山県人が、なんとなく広島全体が、岡山を避けるように、西によっているような気がするのは、広島市の位置からして、むべなるかなです。
 ただ、同時に、これは広島の弱点でもあります。

 そういう背景のある中で、昨年12月13日付で、「びんごエコタウン構想」が、通商産業省と厚生省から、エコタウンプランとして、共同承認を受けました。
 エコタウン構想の主な内容として、先進的なリサイクル施設の集積、関連する企業・産業間の連鎖、革新的なリサイクル技術等の研究・開発機能の充実が、挙げられます。
 現在12地域のエコタウンプランが、承認を受けており、広島県は、中国地方初です。

 そもそも、エコタウンプランとは、エコタウン事業を行う再の基本的な計画で、ここでいうエコタウン事業とは、地域の産業蓄積を活かした環境関連産業による地域振興及び地域の独自性を踏まえた廃棄物の発生抑制・リサイクルの推進を図り、先進的なまちづくりを行う事業です。
 そして、この事業に対して、ハード面(独創性、先駆性が見られ、他のモデルとなりうる施設)、ソフト面(環境産業見本市・技術点の開催事業、情報提供事業等)で、2分の1の国からの助成があります。

 対象地域は、三原市、尾道市、因島市、福山市、府中市など22市町村で、モデルとなるリサイクル施設として、第三セクターの福山リサイクル発電(RDF=ゴミ固形燃料発電)、日本鋼管(使用済みプラスチック高炉原料化施設)、エフピコ(食品トレーリサイクル施設)、ICI帝人フロロケミカル(フロン破壊・代替フロン再生施設)などが、あります。

 なかなか、イメージがわきませんが、例えばモデル地区では、循環資源からのエネルギーの自給を目指し、廃棄物排出をゼロ(ゼロ・エミッション)に、循環型施設、試験研究機能、環境学習機能の集積、整備を目指すというものです。

 まさに、備後圏域にとっては、環境を軸にしたまちづくりをしていくという、宣言であるわけですが、はて岡山県では、どうであろうか?

 頂いた資料を軸に勉強させて頂き、なんとか2月議会の一般質問に持っていけたらと思います。
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【広島空港に負けるな!!】  岡山ー成田便の開設を!!
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 別にケンカを売っているわけではありますが、岡山県人としては、まず岡山空港です。ただ、太平洋・瀬戸内海沿岸に、ズラズラと新幹線のぞみ号の停車駅より多い数の飛行場を造ることが、国策としてどうなのか、我田引空港ではないのか、個人的には、疑問も持っています。

 広島空港は、その333の広島県のバランス感覚からか、1800mの広島西空港を沖出しすることなく、竹原より高速道路のアクセスの良い本郷、すなわち広島県のど真ん中に、平成5年に造られました。
 JR白市駅から公共交通を延伸できないかという構想もあるようですが、広島市街地から高速で約45分(1150円)、リムジンバスはピストン輸送しますが、地方空港として交通アクセスが良いとは、お世辞にも言えません。

 構想当時は、ただの空港でなく、公園に囲まれた庭園空港をコンセプトに、周辺には、サイクリングロード、第三セクターのゴルフ場・エアポートホテルなどが、整備されています。
 シンガポールや台湾に行かれる方、パック旅行で行かれる方は、あるいはこの1月25日に岡山よりも一足早く3000m化した広島空港を使われるかと思いますが、一般的には馴染みが薄い空港かもしれません。

 もっとも、空港乗降客数では、国内線全国11位。国外線全国9位で、本州では仙台と並び3大都市圏の空港に次ぐポジションにあります。とりわけ、広島ー東京便は、100万人以上(国内301路線中22路線のみ)の路線であり、現在国内9路線・1日24便。国外6路線・週21便が、運航しており、年間利用者は、326万人を越えます。
 平成10年には、閣議決定で、中国・四国地域のグローバルゲートとして位置付けられるに至っています。

 この空港の最大の問題は、550mの高地(松本に次いで全国2位)にあるため、霧が発生し頻繁に欠航があることで、計器着陸装置の高度化が必要です。また、岡山空港と違い有料ですが駐車場の拡充等々設備の充実も課題となっています。

 しかし、なんと言っても新規路線の誘致が課題なのは岡山空港と同じです。物流拠点という認識は薄く、貨物専用機誘致に積極的とは思えませんでしたが、新規路線拡大には、貪欲です。

 実は、2002年ワールドカップ開催に合わせて、成田空港で2000mの滑走路が暫定使用されるそうですが、問題はその後。いきなり直行便は、誘致できずとも、広島ー成田を飛ばし、広島ー成田から海外へという実績を作り、将来的に広島直行を目指す腹づもりのようです。

 これは、岡山的には黙っていられません。ここは、ひとつ岡山も成田便を開設し、広島と競争すべきではないか。
 私が、広域交通物流対策特別委員会でかまし、久徳議員が本会議で、一般質問と連携作戦を考えています。

 忘れてはいけません。同じ3000m延長でも、その建設費は、広島は国費。岡山は、県費なのです。
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【広島市初の地下街・シャレオ】 吉本興業広島進出
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 おそらく4月14日に、広島の紙屋町に「シャレオ」という地下街がオープンします。紙屋町の交差点といえば、交通渋滞がどうというより、お世辞にも街として美しくありませんが、あの真下に十字架型(南北220m×東西390m)の79店舗の地下街が登場します。
 八丁堀から紙屋町に、徐々に町の中心が動いているようです。

 総工費486億円。206台の駐車場は、国土交通省直轄で、総工費100億円。ゼネコン目白押しのJVの大事業です。
 資本金127億円の広島地下街開発株式会社は、県55億円。市75億円。他に、広銀、そごう、中電などが株主の第三セクター。

 アストラムラインの県庁前駅、本通駅直結。広島そごう、広銀本店、デオデオなどとは、地下で直結。広島市民球場前にも出ます。岡山からは、白十字、マリンポリスさん進出です。

 地上の交差点は、人間を通行させないという案もあるそうで、賑わいは必至。平日12万9000人、休日16万3000人の来街が予想されます。
 ちなみに、小売り吸引人口は、全国9位の134万5916人。通勤圏人口は、183万6897人です。岡山は、商圏には入っていませんが、松江、山口、小郡、福山、今治を囲む流行品商圏で、550万人を見越しているようです。
 おそらく、店舗は、午後10時30分頃まで開いているのでは、とのことです。
 相乗効果もあろうとは思いますが、既存百貨店、商店街への影響も懸念されます。

 ちなみに、吉本興業が、デオデオで定席公演するという話があるようです。現実となれば、岡山的には、良い話とは言えないかもしれません。

 工事現場を見させて頂いて感心したのは、バリアフリーや、ちょっとした、しかし大きな気遣いで、例えば、障害者トイレは人工肛門の方にも対応。女性トイレに男子小児用便器がある。おしめ交換所は、男子トイレの側にある。緊急非難時の視覚・聴覚障害者の誘導設備など、誰にも優しい地下街になるようです。

 個人的には、岡山にとって、長い目で見て、一番街が本当に良かったのか、やや疑問を持っているため、この「シャレオ」に注目したいと思います

 お好み村の横に、また同じようなお好み焼き専門店が集積したビルが建つそうです。

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