2010年7月15日(木)
【環境保全を重視した森林整備とは】

 朝一で、雨の中、新保で街宣。本調子まで、もう少し。議員総会等のため、いつもより、10分早く切り上げて県庁へ。総会では、山田美香さんも来られて挨拶。


 本日は、農林水産委員会。国に対する提案事項案や指定管理者からの事業報告や外郭団体の経営状況の報告など報告事項が非常に多かったのですが、なんといっても気になるのは、「おかやまの森整備公社」について。

 森林の有する公益的機能を高度に発展させるための森林の整備を進め、併せて森林資源の持続的利用を図り、もって農山村の振興と県民の福祉の向上に寄与することを目的とする、公社です。

 ただ、経済性の追求から、環境保全を重視した森林の整備に方針を変えており、択抜を繰り返しながら、70年後には、針葉樹広葉樹混交林に戻していくという政策大転換を行う中で、運営形態も、金融機関からの借入金方式から、県貸付金及び補助金方式に変更してます。

 単純に言えば、県が貸付けて、700億円の借金をとにかく金融機関に返して、公社は補助金を貰いつつ、県に、65年計画で、返済していくというものです。

 木材価格はもちろん、今後の社会情勢がどのように変化していくか分かりませんが、完済する頃には、現在の関係者は誰も生きていないですから、計画の完遂を見届けようもありません。
 ただ、森林の整備については、もともとこれだけの時間がかかるスケールの話ですし、公社設立の45年前の当初の目論見と大きくずれてしまった今となっては、金利だけを払い続けるわけにはいきませんから、どこかで踏ん切りをつけるための、やむを得ぬ手法ではありました。
 それにしても、700億円・・・・。イタコを呼ばないと当時の詳細は分かりませんが、全国的には、借り換えをしていない未処理のケースも多いようです。

 一番の課題は、日本の気候風土に合った木造建築を国産材、県産材を使用して建てる方向に誘導する施策です。日本国内においては、経済性の追求と環境保全を重視した森林整備は、必ずしも論理的矛盾はないのですが、国際的に見ると、他国の環境保全よりも、自国の経済性を重視しているように思えます。


 午後には、議長に同席させて頂いて、市営や民営が多く、全国で2つしかない県営の食肉市場の関係者の方々からのご要望受け。と畜能力に対して、係留能力が足らず、1箇所しかない洗車場も含めて、施設用地の拡大を求められるもので、前向きに進めていかなくてはいけません。

 各家庭で牛や豚を捌けるわけがなく、早朝から、大変な作業して下さっている方々がおられるからこそ、我々も美味しい肉にありつくことができます。命を食すという意味でも、感謝なくしては、食べられません。
 そう言えば、豚のホルモンは、岡山ではあまり食べられていませんが、沖縄に出ているようです。・・・・・久々に焼肉を食べたくなりました。
 『ヨーデル食べ放題』
           http://www.youtube.com/watch?v=iVDx8enR-iQ&feature=related

 今宵は、農林水産委員会で、今年最初のビアガーデンに参ります。委員会運営においては、親睦はもちろん情報交換としても重要な会ですが、今回の豪雨の影響で、農産物への被害も出ており、開催の中止も考えました。

 ただ、夕刻になるにつれ、青空も見えて、県も警戒態勢を解除しており、予定通り、緊張感を持ったまま開催。県北の議員は不参加ですが、もしもに備えて、飛んでいけるように、私も飲酒をせずにおります。

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