2010年1月4日(月)
【中央卸売市場の花き部初競り】

 明日が仕事始めのところもあるのでしょうか。まだやや交通量が少ない感じです。

 今朝は、明朝の鮮魚や青果より一足早く、中央卸売市場の花き部の初競り。花きの場合も、姫路や高松にライバルの市場があり、インターネットや大手物販店など、市場外流通も多く、市場も、生き残りを賭けた戦いになっています。
 また、岡山空港での輸入品の扱いなど、行政が考えるべき問題もあります。

 観客動員があった昨年の緑化フェアも、地元はむしろ補充部隊になって、さらに生産地に新風を吹かせるという一方の意図を十分に果たせたとは言えず、それでも、こういう殺伐とした時代だからこそ、花と緑に潤いや安らぎを求めるニーズに上手く応えて、活気ある生産流通が行われることを祈ります。

 それにしても、市民開放型の市場の取組の一方で、食の安全や安定的な品質確保の意味でも、市場の果たす役割は大きく、商業の活性化と絡めて、いかに仕組み作り、制度設計をするかは、地方の行政の仕事でもあります。

 一方で、青果の場合、新鮮と判断されて、いわゆる産直も盛んですが、市場を通ることで、店頭に並ぶ商品に付加価値がつくような認識も必要だと思います。

 ともあれ、鮮魚にしてもそうですが、デフレの影響が、自然を相手にした第一次産業に及ぶこと自体、結局は、国民自身の首を絞めることになります。
 グローバル化が進んでも、汗や涙に見合うべき対価は、きっちりと支払われるべきものです。

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