2009年10月22日(木) 【戸別所得補償制度】

 妙に気持ち良い朝、2巡目の古新田で街頭演説。

 本日は農林水産委員会。

 気になる戸別所得補償制度について、この15日に発表された予算要求の概要に沿って報告がありました。

 米の「生産数量目標」に即した生産を行った販売農家(集落営農を含む)に対して、所得補償を直接支払により実施する『米戸別所得補償モデル事業』に、3371億円の要求。他に、水田活用自給力向上事業に、2167億円。

 それにしても、生産数量目標とはなんぞや?であるとか、30a以上50万円以上の販売農家が、県内に5万1700にありますが、個々にどう直接補償するか?など、基本的な部分に、まだ不明な点が多く、質問も答弁もできないのが現状。

 長期的な視点から、耕作放棄地対策になるのか?新規就農や担い手の育成に資するのか?今後JAの役割はどう変わるのか?を問いましたが、分からないものは分かりません。

 一方で、当局からは、@捨てづくりのようなモラルハザードの恐れ、A生産調整は続くので不公平感、B確認手続きの主体は誰か、C生産力の向上に結びつくのか、D全国的にも経営規模が小さく、生産費が2割高い岡山に、どう当てはめるのか、など、5つの一般的な懸念が言われましたが、分からないものは分かりません。

 ともかく、助かる農家が多くあるのは事実ですし、歴史的な政策大転換だけに、円滑に新制度が、機能することを祈るばかりです。


 午後からは、第52回全国内水面漁業振興大会に、県議会農林水産委員会委員として、出席させて頂きました。
 式典後、様々な議論がなされたようですが、カワウやコイヘルペス対策、特定外来魚駆除などに加えて、追加議案として、ダム建設中止の緊急提案も。

 ダム湖で発生するアオコや汚泥等が河川に流出し、さらに、ダム設置に伴い河川に流石がなくなることによる産卵場の喪失等により、魚が生息できない環境になり、漁獲量も遊漁者も激減し、漁協経営が成り立たなくなって、ダム建設を容認できる限度を超えたと言わざる得ないという背景に基づくものです。


 命の根幹に関わる農林水産業に関する施策は、本当に多方面への配慮が必要で、難しい課題が多いです。


 夕刻には、地域の課題で、岡山港の海岸改良の話。政権交代の影響が、防災面で逆の方向に出ないように、これも祈るばかり。

『夕焼け』
http://www.youtube.com/watch?v=E-5ioS3z7cU&feature=related

Copyright (c) 2009 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp