2007年8月3日(金)
【守って、育てて、攻める農林水産業】

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 台風一過と言うにはほど遠い天気ですが、桃太郎まつりは、オープニングの花火大会から水を差された形です。消防分団員としての花火警備も、8日に延期。清掃も、9日早朝?

 それでも、今年から、踊りは「うらじゃ」に一本化。商店街も会場となり、私も、日曜日の午前は、PTAで、うらじゃの踊り連で参加。午後からは、JCOBとして、毎年恒例の警備に当たる予定です。

 まさに、ぶっつけ本番になってしまいましたが、最近のモヤモヤを吹き飛ばすには、最高です。皆様、まつり会場のどこかでお会いしましょう。
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 台風の影響の風雨の中、農林水産委員会の県内調査に地元議員として参加させて頂き、赤磐市の農業総合センターを訪ねました。
 岡山県は、農業会議の会長を先の選挙で、失いましたが、これからの農林水産業は、まさに県の命運を賭けた地域間競争の象徴となるべきものです。

 今回の参議院選挙でも、構造改革の流れの中で、地域間格差と裏腹となって争点になるべきだったのは、農林水産施策でした。
 財政的な担保もなく、いまだに補助金ばらまきのような施策提案に対して、それが実に魅力的に思えるぐらいに、かたや、輸入農産物に攻められ、かたや、生き残りのための大規模化や、担い手不足が叫ばれる農業は、内憂外患の危機的な状況にあります。

 特に、中山間地、山間部の限界集落の農業対策は、高齢者の方々の安全安心対策や福祉施策、あるいは、交通施策とイコールです。


 いかに守るか、いかに育てるか、いかに攻めるか、農林水産業に対しては、まさにこれらの施策が三位一体になってバランス良く行われる必要があります。

 マスカット、ピオーネ、岡山夢白桃・オーロラブラックの関係など象徴的ですし、イタボガキやブドウ超密植栽培など、腰を据えた息の長い研究を前提としたチャレンジが常に必要です。

 一方で、営農指導のJAと普及指導の県行政の役割もあれば、耕種農家と畜産農家の連携(耕畜連携)、地域との連携(農地・水・環境保全向上対策)、市場を見ながらの生産、海外でもタイや上海や台湾などの富裕層に売り込む攻めの農業・・
 とにもかくにも、スペシャリストの農林水産大臣が2人いなくなりましたが、すぐに人材が埋まらないほど、課題も多く、奥が深く、ダイナミックかつ繊細な行政施策の基本です。
 何しろ相手は、自然と生物です。


 私は、岡山市が政令指定都市になっても、県の責任や役割が、もっとも減らない分野が、実は、農林水産業と見ています。
 来年度は、農林水産委員会に所属したいと内々に考えているのは、そういうわけです。

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