2006年4月6日(木) 【心の農園をつくりたい!!】

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 指定管理になった児童会館が元気にスタートしています。AIBOが元気にお出迎えしてくれます。
 それにしても、気になるのは、指定管理者制度を導入したにもかかわらず、昨年度と同じ外郭団体等が管理している施設の現状。いきなり民間の視点を導入ということで、昨年度と方針大転換をした施設もありますが、基準がないと道義的におかしい事態も発生しています。
 午前中は、選挙区から微妙に外れたある河川敷を利用した農地へ。春の青空の下、結局は県に返された広大な農地が広がっています。
 有機にんじんをかじりながら考えました。この地に、障害児・者の農園が開けないだろうか・・・。河川敷は、新規の農地としての占用を認めないと、2月定例会一般質問では一蹴されたましたが、少し解釈を緩めたら、新しい心の農園が生まれます。一石何鳥にもなります。
 授産施設や作業所が、農地でも良いのではないか・・・。
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      ↓ 詳しくは

 場所は明示できませんが、ある県管理の河川敷。何反も、田畑が広がりますが、半分以上は、占有許可を取っていた方が県に返還し、いわば耕作放棄地として、広がっています。結構広いです。先日焼いたばかりですが、これから、あっというまに雑草が生い茂ることになります。


 本会議では、耕すことで治水上問題があるので、牧草地以外に新規に占有を認めないと、私の質問に土木部長は答えられました。しかし、この畑を見れば、たまさか堤防の内か外かで、農地そのものです。

 もし、ここに雑草木が茂れば、結果土が浮き、むしろ治水上は、その方が問題です。あるいは、雑草の種は、低い堤防の向こうに飛び、セイタカアワダチソウやアシの林は、農作物を荒らす野鳥の住処となるでしょう。
 何十年も耕作していた土地を放置する方が明らかにリスクは大きいものがあります。


 あるいはもしも、この地を水や土が大好きな知的障害の子ども達に、心を病んだ大人達に、解放してくれたら、あるいは、彼らは、リタイアされた方々と、この春の青空の下で、歓喜の声を上げながら、大地の息吹を受け止める心の農園を開くことができるでしょう。
 太陽や大地から確かな生のエネルギーを受け止めて。

 有機野菜は、あるいは、地産地消として、地域で給食に使われるかもしれません。障害のある方々が作った農産物が、高付加価値をもった農産物として、本当に売れるのです。

 行政的には、アダプトのように、あるいは、幾ばくか支払うのではなく、むしろ耕作地の賃貸料(それは一反1万円かもしれませんが)を得ながら、管理を委ねることができます。
 行政サイドには、ほとんどお金のかからない施策、事業です。

 おそらく、休耕田を使うことは難しいにしても、占有者から県に戻された河川敷の農地は、もともと個人所有ではなく、周辺との接触も少なく、様々な問題が発生しにくいメリットがあります。


 放っておけば、青空の下の河川敷は、誰も立ち入らない茂みになるのが自明ですが、今、動けば、今までになかった農園になります。

 ただしかし、河川法というより、県の指針を動かさなくてはいけませんし、農林、土木、保健福祉といった行政の垣根を絶対に越えなくてはいけません。それぞれでは、絶対にできないのです。

 必要なのは、こうした壁をぶち破っていく行政マンであり、それを強硬に推していく議員です。できるできないは「思い」の問題です。
 なにかシナプスが繋がるように、いろんなことが、どんどん繋がるのを感じました。不思議な喜びを持って。


 そのとある農地で、私には、青空の下、障害のある子ども達が泥んこになりながら歓声を上げている姿が、確かに見えました。
 きっとできるはずです。
 それが広がっていけば良いなぁ・・。これは・・・楽しい!

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