2005年2月15日(水)【最近話題のカキオコの話】

 本日は、夕刻から、文教委員会の特別企画で、日生で大ブレーク中のカキオコ(牡蠣入りお好み焼き)を食しに、わざわざ日生に移動。

 なかなか機会が無い超党派でのこういう飲食は、委員会運営において、非常に重要な意味があり、委員長としては、趣向を凝らすべき行事と考えています。

 文教委員会は、日本酒を好まれる議員が多く、「日本の食文化を考える会」という催しがあり、私の趣味も若干入り、今回は、「日生カキお好み研究会」の協力を頂き、本場のカキオコの店で、カキオコを食べることになりました。

 また、せっかくなので、「ちゃてぃーず」というNPOが運営する子供達の「居場所」も訪ねました。

 ちなみに、兵庫県のJR駅には、カキオコを食べに日生に行こうというビラも登場。土・日は、各店とも、行列ができているそうです。



 「日生カキお好み研究会」は、岡山に通勤する日生や赤穂の仲間が、JR赤穂線の中で、飲んだり語り合ったりするうちに、「日生」を特産のカキをふんだんに使ったお好み焼きと漁村の町並みと人情を楽しめるまちとして、全国さらには全世界に発信しようという冗談から始まった自主的な研究会です。
ttp://www.geocities.jp/kakiokonomi/kakiokonomi_1.html

 同会には、会長以下、中心に、県庁の職員の方がおられ、本日は、合流して頂き、カキオコ音頭をつくり紅白を狙うという噂がある一連のカキオコソングの生歌を聴き、ついでに、皆で合唱。

 非常に呑気な楽しい雰囲気で、本場のカキオコはもちろん、牡蠣料理を堪能しました。



 そもそも、カキオコブームは、平成13年、ある県庁職員が、ご当地では当時でも珍しくもなんともないカキオコに目をつけ、仲間内で、マップを作成。

 最初に、カキオコにビビッと来た現在会長である職員は、赤穂市在住であり、今日のお店は、まさに、「発祥のイス」がありました。

 「タウン情報おかやま」に取上げられて、火が点き、RSKの「Voice」に取上げられてブレーク。行政の補助金等一切なしの持ち出しで、観光バスまでやってくる見事な「まちづくり」になりました。わずか数年の事です。



 ここで注目すべきは、日生の牡蠣は、2年モノである広島や虫明と違い1年モノであるということ。小ぶりな分、美味いとも言えます。

 関西圏では、それだけ値がつき難いわけですが、逆に、惜しみなく、お好み焼きに投下出来るという事情があります。

 ちなみに、カキオコのお好み焼きは、広島風でも、関西風でもありません。敢えて言えば、その中間であり、日生風です。



 特に、漁師町で、食事時間が不規則な分、お好み焼き屋も多く、とりわけ高齢者の方々が、真っ昼間から集うサロンのような役割も果たしていることに、ある意味、垢抜けない生活感があり、それが、えも言われぬ魅力になっています。

 生活に根差している、つまりは、地域の文化そのものに、スポットライトが当たったわけで、おそらく気がつかないだけで、こういった素材は、他にもあるように思います。

 ただしかし、大切なのは、実はブームを起こそうとしたわけではなく、単純に皆、楽しんでやっておられたら、こうなったということで、結果的に仕掛人になったとしても、根本においては、ある意味での純粋さが必要なのだと思います。


 次回の文教委員会から、まずカキオコソングを歌って開会しようか〜という声は・・・ないです。


《「こころ」に残る市井のあの言葉》

 嵐の後は、それだけ空が青いのさ

(倉敷チボリ公園アンデルセンシアター みにくいアヒルの子)

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