2003年9月23日(火・秋分の日) 【桃太郎ぶどう】 | ||
今日は、友人の紹介で、家族で、久米郡久米町の「桃太郎ぶどう」の生産農家を訪ねました。
「桃太郎ぶどう」は、交配を重ねて20年あまりの歳月をかけ、一見マスカットなのですが、果皮が薄く柔らかで、身はプリプリしていて、種無し。つまり、皮も含めて、そのまま食べられるわけです。非常に甘くて美味しいです。 我が子も、丸ごと食べられるので、お気に入り。 もともとは、「瀬戸ジャイアンツ」として、農協を通じて、市場に出ているようではありますが、私は、こういう葡萄があるというのを実は知りませんでした。 「桃太郎ぶどう」は、大小含めて、100農家ほどで作られているようですが、「岡山県桃太郎ぶどう生産者組合」を組織し、農協を介さずに、個々の生産者が、宅配便で、直接消費者に届けるというスタイルが取られています。 ただ、値段設定自体は、ピオーネほど安くはありません。 ご案内の通り、「新世紀夢づくりプラン」では、知事は、いつも嬉しそうに、数値目標として、ピオーネ・1000haのようなことを言われますし、ピオーネを東京市場に出していこうという、それはそれで良いのかもしれませんが、市場価格がどうなるのか、マスカットはどうするのか、というのは、私も気になっていました。 少なくとも、これから新規で、ピオーネを栽培するメリットは、生産農家には、あるのかなぁ・・・・・。 行政や農協が、推奨すればするほど、値崩れの危険と裏腹であるということは、十分意識されないといけません。 つまり、希少価値として、高値がついていれば良いですが、大量生産された場合、ブランド力を維持しながら、安定収入の確保が図れるのか、農家にとっては、ただ作れば良いというものではないのですから。 そして、大量生産ではなく、小規模農家が、生き残りを賭けて戦おうと思えば、常に、希少価値、ブランド力を高める努力が必要になりますが、そうした時、問題になる、敢えて言えば、壁になるのは、農協であったり、行政の施策そのものであったりします。 なぜ、同じ品種で、「瀬戸ジャイアンツ」と「桃太郎ぶどう」があるのか、なぜ、農協、集果場を介すことなく、直接消費者に届けるのか、そこには、大きな課題と今後のヒントがあるように思います。 てなわけで、委員の皆さんは、おそらく存在自体は、ご存知なのですが、敢えて、明日の農林水産委員会の試食コーナー(?)に、「桃太郎ぶどう」を持ち込んでみようと思います。 しかし、こうなると、マスカットやピオーネの農家も訪ねてみなければ・・・。 ただ、なぜ、春や夏でなく、今来るんなら?と言われそう・・・。 ところで、我が息子は、虫は、全て、「ビービー」。最近は、アリすら恐がるようになりましたが、畑で、地域の子供と、バッタを採るのは、大丈夫のようです。 やはり、幼いうちから、自然に入れることは、重要です。 | ||
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