2007年11月13日(火)【都市間ICT利活用勝負】 | ||
てこてこ歩いて、西口からママカリフォーラムで開催されている『全国地域情報化推進セミナー2007 in 岡山』へ。
「ユビキタス社会が実現する市民協働による地域づくり」がテーマですが、総務省、中国総合通信局も絡んで、ICT利活用モデルで採択される事業を作っていくという、ある意味で、民間企業の競争も強く感じました。 最近は、同じような意味だと思うのですが、ITよりも、ICTというのが、一般的になってきましたが、ともかく、ICTに関しては、国が絡めば、降りてくる額が半端でない印象があり、民と官が協働して、文字通り、国から金を引っ張ってくる知恵と情熱の勝負になっているのかもしれません。 もちろん、私は、ICTに、ついて行けているとは思っていませんし、専門的なことはさっぱり分かっていないのですが、動物的に、そういうことなのではないかと思います。 主催者挨拶の中で、適切な地域情報化のために、必要なこととしての3点は、なるほどなと思いました。 いわく、第1に、ICT施策は、アクセルかブレーキかという判断になったら、アクセルを踏み込むしかない。遅れが出ると取り戻すのがたいへんである。これは、首長に向けられた言葉です。トップの判断にかかっています。 私も、あの時の議会での提言を知事が即座に対応してくれていたらと思うことが幾つかあります。 第2に、ICT施策は、言葉が難しいので、易しい言葉で、まわりに理解、共感させなくてはいけないということ。 これも、業界の方に申し上げたいようなことで、専門用語を駆使して、難しいことを難しく言うぐらい簡単なことはないのでありまして、難しいことを簡単に伝えるのは、議員の役目と同じかも。 簡単なことをわざわざ難しく言うような学者は論外です。難しいことを知っとるんは、よう分かったけん、何が言いてんか、わしが分かるように、簡単に言うてん。 第3に、首長よりも、部長よりも、課長よりも、担当が、一番ICTに詳しいはずである。担当が、市で、県で、日本で、世界で、一番にならないと、他の誰が、ICT施策はかくあるべきだということを打ち出せるのか。 ある意味、一人の人間で動かせることが本当に多くあるのです。そういう意味では、昔、県にいた情報政策課長のことは、好きだったのですが、実に実に、私にとっては、惜しいことをしました。 また、元総務省事務次官の基調講演の最後にも、幾つかヒントがあったようにも感じました。 情報を国から地方、行政から民間に、一元化、均一化を推進してきた時代から、望むべき情報推進技術の利活用に関しての要望ということでしたが、示唆に富んでいるように思います。 走り書きで、まとめ切れませんが、メモとして。 @地域特性を踏まえた上で、「地域間の合意の形成に役立つシステム」の構築。 A縦割り情報から、「総合」に。 防災、防犯、要援護者情報、土木、教育現場から地域社会への情報等々、行政情報と地域情報がバラバラに構築されている。個人情報とセキュリティーの保護を前提に総合 B「総合化して外部に発信」 地域内情報を外に発信、分かり易く観光、地場産業振興、人材支援 C「互換性」を持つ 内外との情報交換が出来るよう。 その後、特別講演やパネルディスカッションもありましたが、明日も、分科会で、先進事例紹介があります。 多分、この2日間は、宝の山なのではないのかな、と思いますが、門外漢なので、よく分かりません。 本日、先日の全国一律の学力テストで、岡山県内における、いわゆる「格差」として、都市部と郡部に、学力の開きがあったことが、報道されました。 ただ、先日朝のNHKで、学力テストで、全国一であったのは、秋田県であり、うまくICTが活用されている実態が伝えられるにつけ、ICTについては、ハード面が整ってきた中で、ここからは、知恵を使った勝負しかなく、しかし、それならば、まだまだ果てしない可能性があるようにも思えます。 そこから、岡山国際交流センターで、岡山理科大学科学技術研究所OUS技術セミナー2007『地球温暖化とその対策』に。 地球温暖化の影響か、夏の方が冬よりも、気温の上昇率が高いのが特徴的な岡山市のヒートアイランド現象に加えて、クールアイランド現象と呼ぶべきような不思議な現象について、興味深く拝聴させて頂きました。 それにしても、JR岡山駅を抜けて、街をぷらぷら歩くと、いろいろな方にお会いも出来るのですが、それよりもなによりも、以前の岡山と違う都会を歩いている気分になります。 それでもやはり、市役所筋の地下を潜るのに加えて、JR改札口からエスカレーター付きの2階建てのデッキで、駅前町、本町方面に繋がれば、もっと都会らしいでしょうし、東口にも、どこかに、アルタのような、どでかいオーロラビジョンが欲しいところです。 少なくとも、路面電車は、駅前乗り入れをしないと、ユニバーサルデザインの観点からも、ちょっと歩行者に優しくないように思います。 | ||
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