2007年11月8日(木) 【白秋の街角】

 とにかく日が早く傾くし、「夕暮れ時は、さびしそう」、なにかおセンチになる季節だなぁと思えば、あと3週間もすれば12月なのです。あれほど夏が暑かったのに、まったくもってふざけた話です。青春、朱夏、白秋、玄冬・・・・少しは気を遣って、季節も、移ろいだら、いかがかしら?


 朝、議会に行くと、青森県議会の商工労働エネルギー委員会の視察バス。この時期の十和田湖は、きっときれいだろうなぁ、と思いつつ、観光振興も付託事件でしょうから、たっぷりと秋の後楽園を見て頂ければとも思います。今夜は、広島とか。秋の安芸じゃな。

 エネルギーは、真庭のバイオマス、さらに、障害者雇用の関係で、吉備高原都市に行かれた模様です。なかなか渋い選択ですが、岡山県議会的には、非常に納得できます。

 先週、青森県には、我が県議会の委員会も行ったようですが、私は、長いこと、東北に行っていません。学生時代に乗ったJR五能線などは、乗りたくて、むずむずしますが、これは引退まで無理でしょう。



 議会図書館でたまった事務作業や連絡をしながら、午後には、当局等と岡山空港等について、かなり込み入った意見交換。

 岡山空港には、「ビジネスジェット基地構想」という大きな夢があるのですが、航空産業との絡みや岡南飛行場との役割分担も相俟って、私なら、空に向かっての施策の舵を大きく切るでしょう。岡山県の潜在能力の高さを聞けば聞くほど実感します。

 12月定例会では、知事と夢を共有することができるかしら?



 本日は、国際交流センターで、「環境ビジネスメッセinおかやま」が、開催されていました。お邪魔しても、技術的なことはさっぱり分かりませんでしたが、先日の10周年記念の『びわ湖環境ビジネスメッセ』との比較をすれば、かなり思うところがあります。

 特に、理科大学さんなど積極的に産学官連携の展開をされていますが、バイオに関して、私立大学と組んで、経済特区を作るまで、ある意味、非常に強く舵を切った滋賀県が、環境施策とそれを絡めるのと比べること自体に、無理はありますが、知事の本気度は、どの程度かしら?

 環境問題については、児島湖は、琵琶湖に負けず劣らずの課題ですから、岡山県が、水質浄化の環境ビジネスのメッカになって、中国やインドに、どんどんビジネスチャンスを広げて行く勢いが必要です。夢とは、そういうものです。



 岡山駅前に、少しずつ、20日オープンのビックカメラさんの存在感が増してきます。西口からも、非常によく見えます。ここ数年で、駅周辺が、都会らしく変貌していきます。

 いったんは、駅周辺への人の流れの滞留は避けられないでしょうが、表町や奉還町に、うねりを繋げて、全てを底上げしていけるかは、中心市街地の大きな課題になりそうです。

 特に、熱っぽくて途中で失礼致しましたが、先ほどまで、会合があり、将来的に、いわゆるオープンカフェが、西川緑道公園沿いや、桃太郎大通り、市役所筋、県庁通りに並ぶことで、商店街や、カルチャーゾーン等への導線にもなるというのは、あってしかるべきでしょう。岡山市は、特に、喫茶店が多い街なのですが、逆に、なぜないのかな。

 オープンカフェは、都市緑化フェアも絡めて考えていくべきことかもしれませんが、当面、地域の理解や協力、さらには、法的な整備も必要になるでしょう。



 昔、佐藤陶器店があった平和町の再開発ビルの工事現場にも、非常に大きなクレーンが建っています。25年も駐車場でしたが、いずれ全く景色が変わってしまったとしても、全ての思い出が消えるわけではないと信じます。
 誰にも、こうした思い出の場所があるのでしょう。

 少しずつ、「さようなら」をする気持ちと、もしも、中学校の時に商売が無くならずに、次男だけれども、私が陶器屋をやっていたら・・という夢想に苦しむのも、秋ゆえです。工事の無事と、そこに集われる方々の幸せを心から祈りつつ。

 「人生が二度あれば」。「・・・そんな母を見てると 人生がだれの為にあるのか わからない 子供を育て 家族の為に 年老いた母 人生が二度あれば この人生が二度あれば・・・」と、陽水は、歌いけり。あぁ、なんも、残らんなぁ・・・・。


 それにしても、我々の世代ですら、押し出されてしまうような行き場のなさを感じてしまうことが、往々にしてあるのですから、高齢者の方の思いは、いかほどでしょう?

 あまりの街の変貌ぶりに、所在なく呆然と立ちつくしているお年寄りも、おられるのかもしれません。
 意外に、市内中心部は、○○跡や、○○町という、名所や旧名の案内が少ないのですが、何げない歴史が、大切にされないように、「大きな街には、大きな孤独」では、いけません。


 今日は、早く家に帰ろう。

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