2007年9月30日(日) 【『いつかどこかで』】 | ||
朝からの雨で、地域の体育祭や小学校跡地清掃が中止になりましたが、所属するライオンズクラブの奉仕活動は実施。
毎年恒例で、岡山市内でもかなり郊外にある社会福祉法人の知的障害児・社施設のご要望に応えての清掃奉仕活動をしていますが、これは所属LCのもっとも体力を使うアクティビティです。 30才代後半の重度知的障害の青年に、窓辺から応援?されながら、私も、閉じたり締まったりが繰り返される窓辺に、「あーうー」と返事をしながら、約2時間草抜き。今日は涼しいし、雨のあとの砂利で、よく抜けたのですが、さすがに応えます。 むしられれば、命が叫ぶように、雑草を抜けば、独特のにおいが吹き上がります。雑草と、愛でられる草木に、いったいなんの違いがあるのかなぁ・・・。 彼は20年も窓辺から物を落とし続けているのかしれませんが、私の20年と、いったいなにがどう違うというのかなぁ・・・と思いながら、クモやカマキリやダンゴムシを払いのけます。 昨日に続き、あれこれ考えながら、街より少し涼しい山道を下りましたが、あの雑草のにおいが、洗っても洗っても、今も、手について離れません。 一方で、表町商店街は元気で、まずは栄町。空中美術館の特別展は、なんともう33回目!!今回は、川崎医療福祉大学のデザイン学科の女子大生の皆さんの手によるもので、桃太郎商店街だけに、桃太郎をテーマに、非常におもしろい作品が展示されています。是非とも、「のぞいて」ください!! それにしても、夏休み返上で作品を作り、今朝未明まで商店街に吊して、オープニングの際、感激のあまり泣き出す女子大生に、少しニコニコしてしまうのは、すっかり叔父さんになってしまった証。 心なしか、いつもに増して、福きつねさん達が喜んでいました。 ともあれ、栄町の元気が、岡山市の商店街全体の元気に繋がります。全国に誇って良い、地道な努力です。 お隣の紙屋町では、うらじゃ!!ここだけが、なにか夏の雰囲気でした。商店街の青年部が、一番燃えているような感じです。また、紙屋町のマイクがうまくアーケードとリンクしているから、格好良いです。 それにしても、今日も、商店街で、昨日と同じ例の「ちくわさん」と連にお会いしました。いったい彼は一日に何本ちくわを食べておられるのでしょう。 そこから、岡山県印刷工業組合さんの「メディアユニバーサルデザイン講演会」へ。印刷とユニバーサルデザインというと、ピンと来ていなかったのですが、年齢や身体能力に関係なく全ての人が識別しやすい「色のユニバーサルデザイン」を考慮した印刷物の制作に取り組んで行かれようということです。なるほどなぁ・・。 岡山県行政も印刷物について、従来の物品購入から製造請負契約へと考え方をシフトしてきています。そういった意味では、デザインが、まさに勝負になるわけですが、そこに、ユニバーサルデザインという理念が重要になるということです。 ちなみに、岡山県も、UD宣言をしており、あらゆる施策にUDの理念が反映されます。この7月には、NPO法人まちづくり推進機構岡山さんの手で、県の事業として、石関町に、「UDほっとステーションおかやま」が、開設されていますので、是非お立ち寄り下さい。 なお、10月8日放送の「県政討論会」の先日のTV収録で、私は、わずか1分30秒で、UD施策について語っています。 バリアフリーは、「ある時、ある場所で、ある方の」障壁を取り除くという考え方であり、今後も、きっちり行っていく必要があるが、さらに、「いつでも、どこでも、だれにでも」優しいという、ユニバーサルデザインの理念で、施策を推進していく必要がある、と申し上げております。 「いつかどこか」で、おそらく気がつかない間に、我々も支えられていることがあるはずです。 | ||
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