2011年6月16日(木)
【岡山県庁舎は、未来永劫あるのか?】

 本日は、朝一に、大福で街頭演説。代表質問は、2日目。公明党。

 最近、震災復興の中で、我々は、日本の政治や日本の政治家から、本当に、勇気とやる気を頂戴しているなぁと、思います。
 それは、もはや、政治家に頼らず、我々の愛する国、地域、大切な人を守っていかなくてはいけない、頑張るぞという決意であります。お願いがあるとすれば、足を引っ張らないでね、ということだとしたら、心の底から、情けないです。


 ところで、今議会で知事は、県庁舎の耐震化について、自民党の代表質問に、こう答弁されています。個人的には、それは、「先憂後楽」の思想からも、一番最後のことだろうと思います。

 『県庁舎については、20年度に実施設計に着手したものの、財政危機宣言を受けた県議会での議論も踏まえ休止した経緯があり、現在も財政構造改革期間中である。
 しかし、県庁舎は、大規模災害が発生した場合、その直後から復旧・復興における本部機能を担わなければならないことから、早期の耐震化に向けた検討が必要だと認識している。

 現在、県庁舎も含めた県有施設全体の耐震化について、公共施設の耐震化等を検討する防災強化プロジェクトチームや建築物耐震対策庁内連絡会議において、災害時の応急活動や復旧活動、避難・救助活動の拠点となる施設を優先することを基本に、検討を進めている。

 県庁舎については、県議会の議論等を踏まえ、厳しい財政状況ではあるが、早期に耐震化に向けた必要な調査に入りたいと考えている。』


 平成20年2月定例会の私の道州制に関して、『道州制が導入されたら、具体的にどうなるのか』という 一般質問に対して、こう答弁されました。

 『例えば、この県庁の建物が、議事堂がどうなっていくんだとか、あるいは抱えております負債がどうなるのかと、こういったようなことの具体的なイメージは、残念ながらまだ描ける段階ではございません。だからこそ、逆にまた道州制の意義とかメリット、こういったものをわかりやすく県民の皆さん、国民の皆さんにお示しすることが最も肝要かと思います。』

 実にどうも、あんにゃもんにゃの答弁ですが、庁舎として、今後使われるかどうか自分でも分からない建物を耐震化してどうするんだ?と、単純に思います。耐震化構造にするのは、新築するのとたいして変わりません。だいたい、岡山「県」って、いつまであるの?
 ましてや、県警本部の建物を造るべきだということもあります。


 個人的には、丸の内界隈や内山下地区にとって、県庁舎が存在することの意義が、もうひとつ分かりません。岡山市の都市デザインを描く中で、地域活性化の役に立っていないようにすら思います。

 地域の清掃活動や防火活動にも出てこない施設よりは、あれだけの一等地ですから、固定資産税が入ってくるマンションを含めた観光商業ビルにすれば、オフィスが高く売れそうですし、花火大会を県民が、皆で、見ることができます。
 逆に、岡山県庁が、丸の内にある合理的な根拠は、なんなのか?

 この際、県庁舎については、耐震化構造にするぐらいなら、備前県民局と一緒に、丸の内の土地を売却し、吉備高原都市への移転・新築まで含めて、もう少し柔軟に考えるべきではないでしょうか。
 地盤が強いですから、近隣の吉備高原都市内に、県庁職員が住んでいれば、大規模災害が発生した場合には、こんなに安全な復旧・復興の本部拠点は、ありません。
 なにより、中四国の交通の結節点ということならば、高速道路も空港も近いです。

 ついでに、防災強化プロジェクトチームが、最終的に妙な提言を出して、築56年の老朽化知事公舎の耐震化構造を進めるなどということには、ならないでしょうか・・・。
 平成22年の2月定例会の私の質問で明らかになったように、知事が払っている家賃は、月額約3万8000円にすぎないのですから、知事公舎から安全な場所に、越して頂くほうが良いです。


 まずは、地域の津波、高潮対策ができて、結果として、我々が議場で潰されても、それはあるべき姿かもしれません。県庁職員さんは、どうか分かりませんが・・・。

 馬場俊英=『色褪せながら 輝きながら』
                 http://www.youtube.com/watch?v=kH-SKAYxla8&feature=related

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