2011年6月15日(水)【岡南飛行場のにぎわい創出を】 | ||
本日は、朝一で、七区入口で、街宣。児島湾干拓に、思いを馳せながら。
6月定例権議会は、再開。本日は、代表質問戦で、自民党と民主県民クラブ。たんたんと。 私の44回目になる一般質問の日程が決まりました。一般質問最終日24日(金)のオオトリ。改めて、御案内させて頂きます。 ところで、私は、岡山空港よりもはるか近くに、飛行機やヘリコプターに接することができる岡南飛行場は、子供たちに大空への夢を描くきっかけになるには抜群の環境と言えると思います。 青少年が、航空機の整備について体験ができ、例えば、世界をまたにかけるパイロットや整備士になりたいと願う子供がたくさん出てくれば良いと思います。加えて、岡山に集積する航空産業の拠点にもなり得ます。 こうした航空産業学習、航空産業拠点としての岡南飛行場の可能性を信じています。 岡南飛行場がある場所は、もともとは、岡山地方航空機乗員養成所、すなわち、飛行機乗りの養成所、また特攻隊の訓練が行われた施設があった由緒ある場所の近くです。 そもそも、岡南飛行場は、1962年10月13日に、旧岡山空港として開港。新岡山空港開港に伴い、1998年3月11日に、地方公共団体が設置・管理するその他の公共用飛行場である岡南飛行場になりました。 1992年度には、国からゼネラルアビエーション空港(小型航空機の拠点飛行場)第1号として認定されています。 運営面においては、管制圏または情報圏をもたない飛行場での対空通信情報提供や気象情報提供など、ユニークな運営が全国からも注目をあびています。 ところで、開業1年後の1963年から40年以上の長きにわたり、岡山空港ビルディング屋上に展示されていた飛行機を覚えておられるでしょうか? あれは、日本のレシプロ双発第1号機JA5001=エアロコマンダー式520型であり、実は、製造番号1は、歴史的産業遺産とも言える極めて貴重なものでした。 そのため、新ビル建築に伴う撤去にあたり、有効活用計画アイディアが募集され、選ばれたのが、「岡南飛行場の入り口に、エアロコマンダーのプロペラ等使える部品を活用して、一部立体的な看板(モニュメント)を作製する。残りの部品について、売却可能な部品等については、イベント等で売却して、売上金があれば岡山国体に寄付する。」というものでした。しかし、落書きされまくった『ようこそ岡南飛行場へ』の看板に使用されたプロペラは、既に外され、説明版も、とっくになくなっています。 これが、岡南飛行場に対する県行政の象徴的な態度と言うと、言い過ぎかもしれませんが、こういうところが、マインドの問題なのです。(昨日のブログ写真参照 http://kappa.saikyou.biz/?p=2648) 一方で、小型機専用飛行場にシフトしていくと思われた近隣の広島西飛行場も、この5月に、広島県知事と広島市長が会談し、県が提案するヘリポート化を市が受け入れ、廃港が決定。 今後は、2012年12月を目途に、県と市が共同でヘリポート運営を行うとされています。ある意味、中国地方における岡南飛行場の役割は、大きくなっていると言えます。 ところで、バブル経済の崩壊の中で、岡南飛行場が残された背景には、岡山航空協会さんはじめ、スカイパーク構想を掲げた大きな運動がありました。 『スカイパーク岡山』の計画については、「第6次空港整備5ヶ年計画」にも位置づけられるものでした。当時の長野知事は、『近年の航空需要の多様化に伴う小型航空機の増大に対処するために、不定期の航空輸送、消火活動や救急医療や防災などの公共の緊急輸送、空中撮影、観測、防疫、レジャー、測量、教育訓練等の機能を有するものとしては、中四国、九州を含めて唯一の小型航空機の拠点基地として、岡南飛行場を整備する』と言われています。 さらに、当時の『第4次岡山県総合福祉計画』では、『今後の小型航空機の需要の増大に対処するため、小型機専用飛行場として駐機場、格納庫などの整備をはかるとともに、広く県民が飛行機に親しめるよう施設整備をすすめる。また、操縦士、整備士の養成基地として充実をはかる』と計画されています。 平成19年の私の一般質問に対して、石井知事も、下記のように答弁されています。 『岡山空港は、大型機を中心とした定期便等に、岡南飛行場は小型機による不定期の航空輸送や訓練等に使用するという機能分担を行った。現在、岡南飛行場には、小型機エプロンを67スポット整備し、県警察本部や岡山市消防局を含め、航空事業者など9者が立地し、年間着陸回数も6000回を超え、西日本では有数の小型機専用飛行場になっている。今後も、格納庫用地への航空事業者の誘致などに積極的に取り組み、岡南飛行場の一層の活性化に努める。』 『航空産業の拠点等の可能性について、小型機の専用飛行場として利用促進に努めてきた結果、現在39機が常駐しており、これに伴い、航空機の整備等の事業も拡大してきている。また、県内では、航空機部品を製造する企業も育ってきており、航空学習や航空産業の拠点としての岡南飛行場の可能性については、一つの提案と考えておりますので、今後、研究する。また、活性化に向けたさまざまな可能性の検討は、現在、岡南飛行場の運営に関して、航空事業者をはじめとした関係の皆様との連絡会議を定期的に開催しており、こうした場も活用しながら検討する。』 『航空防災拠点については、現在、消防防災ヘリを早期に導入する方向で、鋭意検討している。消防防災ヘリの運航基地となる航空防災拠点については、既存施設の活用や航空法上の手続等から、岡山空港と岡南飛行場が考えられるが、全県的な防災力の強化を図るという基本的な視点に立ち、災害時のリスク管理や経済性並びに気象条件や地理的条件など、さまざまな観点から、最も適切な場所の検討を現在進めている。』 もっとも、知事は今回の代表質問答弁で、消防防災ヘリコプターの拠点移転をほのめかされましたが、私は、防災拠点性は、むしろ高まっていると思います。 特に、日本赤十字社の出動要請に応じて、東日本大震災被災地に救援物資を空輸するため、全国38支隊で初めて、『赤十字飛行隊岡山支隊』の小型プロペラ機が、岩手県・花巻空港に向け、岡南飛行場を飛び立ったのは、3月19日。大津波が襲った陸前高田市で活動中の日赤岡山県支部救護班に医薬品などを緊急補給しました。 ところで、2009年度は管理運営に係る収支で、1億8600万円もの赤字を計上した岡南飛行場について、平成23年2月定例県議会で、知事はこのように言われています。 『県民の安全・安心を守るため、現在防災用等3機の公用ヘリコプターの基地として活用されているほか、格納庫用地等には航空事業者など10団体が立地、訓練や写真撮影等の飛行で、年間5000回を超える利用があるなど、定期便の離発着による影響を受けない西日本有数の小型機専用飛行場として、岡山空港との役割分担を図っている」とし、行財政構造改革プランによる見直しにおいて存続をするとしたところから、今後とも、効率的な管理運営に努め、格納庫用地等への立地促進に積極的に取り組むとともに、小型機専用飛行場ならではの特色を生かしたにぎわいを創出して、岡南飛行場の活性化を図る』。 キーワードは、『小型機専用飛行場ならではの特色を生かした にぎわいの創出』。 敢えて言えば、私にとっては、近いところで、この『にぎわいの創出』、それをやろうという動きがあります。というか、私も、そうしたいのです。 最近では、児島湖締切堤防の誕生50周年を記念する地域のイベント『ふれあいフェスティバル』の会場となりましたが、開港から満20周年を迎える岡山空港の一層の利用促進のため『 岡山空港開港20周年記念祭』が開催されたときも、委員会では申し上げましたが、同じ20周年の岡南飛行場は、黙殺されました。 また、9月20日の「空の日」及び、9月20日〜30日の「空の旬間」にちなんだイベントも、『岡山空港「空の日」フェスタ2008』以来開かれていません。そろそろ、岡南飛行場にスポットライトを当てては、いかがでしょう。・・・ていうか、実は、もう準備中ですね。 そこで、さらに、光を当てたいのが、浮田幸吉。その名も、鳥人幸吉!!1785年夏、岡山城下の京橋から滑空し、まさに、日本で初めて空を飛んだとされる人物は、岡南飛行場対岸の備前国児島郡八浜の出身です。 有人飛行は、モンゴルフィエ兄弟の熱気球によって幸吉の飛行の2年前の1783年に行われているそうですが、有人動力飛行機のライト兄弟はもちろん、グライダーとしても、1849年のジョージ・ケイリーの有人滑空実験よりも早く、世界で始めて、飛行機で空を飛んだ人間と言えるかもしれません。 時の藩主池田治政により岡山所払いとされましたが、50歳の頃、「やらまいか」の静岡で、飛行に再挑戦。再び所払いに遭いましたが、1997年に、旧岡山藩主池田家当主・池田隆政様より、岡山所払いは、許されています。 つまりは、世界で初めて、飛行機で空の飛んだのは、岡山県人ということで、良いのではないでしょうか。 現在は、玉野・おもちゃ大国で、『鳥人幸吉杯紙飛行機フェスティバル』、岡山市京橋で、『鳥人幸吉杯争奪 折り紙飛行機大会』が、開催されていますが、今の岡山の子ども達に、郷土の偉人・鳥人幸吉の魂を生かすことができないでしょうか? エアロコマンダーのプロペラのように、どこかにやってしまうのは、あまりに惜しいです。児島湖で、鳥人間コンテストをやるには狭いですが・・・・。 なぜか、『SKY』 http://www.youtube.com/watch?v=dNmzQs9P0Ks&feature=related | ||
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