2008年5月17日(土) 【物流協力岡山宣言】

 冬柴国土交通大臣や中国交通運輸部長や韓国国土海洋部長官による日中韓大会合が開催されました。

 いかんせん、「岡山」を冠しても、陸海空の拠点・岡山の素晴らしさが、北東アジアに発信されたと言うよりも、今回は、国際会議が開催できるコンベンション機能が、岡山にはある、ということの方が、重要だったのだと思います。
 京都議定書の「京都」と同じ意味合いです。

 したがって、今回の県の担当課は、企業立地・物流推進課ではなく、国土交通省の若いキャリアが課長である観光物産課でした。

 敢えて言えば、セミナーでは、講師が、水島港に言及こそされ、岡山への支援が語られたわけではないので、国土交通省が、水島港や岡山空港や瀬戸大橋に、特に、肩入れしてくれるということではありません。
 その点は、非常に物足りない物を感じました。

 ただ、県庁内に置ける役割がよく分かりませんが、国土交通省のキャリアの山口副知事や観光物産課長には、ポイントを上げる良い仕事になったと思います。


 ところで、かねてから、私は、副知事の能力が、必ずしも十分に発揮されていないように感じています。知事は、選挙という矢面に立ちますが、副知事はそうではありません。しかし、特別職の政治家であるはずで、単なる官のトップではなく、裁量は、かなりあって良いと思います。
 知事を突き上げるぐらいの勢いがあっても良いのです。

 ちなみに、副知事は、岡山県では、2人制で、プロパーの叩き上げと、国からの派遣ですが、県庁内の職員の意向と国の意向を民の代表の知事にぶつけて、むしろ、セーブさせるようでは、知事のサポートにはなりません。

 私なら、多分、全く性別に拘ることなく、一人は、有能な官でも、一人は、民間の企業経営経験者を起用するでしょう。


 特に、国から派遣されてきたキャリアの副知事には、県は、国の出先機関でも、研修機関でもないのですから、引き続き、こうしたキャリアの方には、監督官庁の自家薬籠中の物ではないよう、第二弾第三弾と、岡山県のために、国からどんどん仕事をもぎ取ってきて頂きたいものです。
 霞ヶ関ではなく、県民に向いて頂かねばなりません。

 あるいは、岡山市に派遣されている自治省のキャリアのように、まともに意見が衝突する現場に、No2が、直に行くような努力は、惜しんで頂きたくはないと思います。
 国や県の職員が現場が分からないと、結局困るのは、基礎自治体であり、市民です。


 それにしても、昨日の「晩餐会」も、関係部局が参加した豪華な官官接待のようで、「Prefectural Government」の一人として、ついでに出席させて頂いて良かったです。
 お隣の方が欠席で、通訳も手持ち無沙汰で、県民皆様には、酷く申し訳ないような気もしましたが。
 ただこのことの報道が一切なされないのが、解せないのですが、巨大な出費であったのは、間違いありません。

 事務協議的な国際会議誘致というのは、公費を使う割には、必ずしも、経済効果等は、如実に表れない部分もあり、県民からすると、分かりがたいところもありますが、ただ、コンベンション機能がある街としての風格を上げていくためには、積み重ねというしかないのかな、と思います。


 いずれにせよ、日韓シャトル首脳会談の岡山誘致というのが、岡山県の悲願です。その弾みにしたいものです。

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