2007年11月3日(土)【地べたを這えば、空も飛ぶ】

 青空市や消防団の話をした後に、まさに、朝市会場として狙っている岡南飛行場へ。


 下記10月3日付の「こころ2697」から、実に意外な展開になり、ある方の目にとまり、なぜか、その方の自家用ヘリコプターに乗せて頂くことになったのです。岡南飛行場を考えるためには、体感しないといけないという、本当にびっくりするようなお誘いで、ありがたく、お供させて頂きました。

 以前、自衛隊のヘリコプターには乗せて頂いた事はあるのですが、自家用のヘリコプターや、自社用のプロペラ機やジェット機というのは、岡南飛行場には普通にあるのです。何億というのがピンと来ないのですが。
 そこには、確かな可能性があります。


 水上にも降りることが出来るヘリコプターを操縦されながら、牛窓から、牡蠣棚、虫明湾、片上湾を観て、前島、犬島、豊島、直島へ戻り、特に、各島の上では、念入りに何度も旋回し、様々な進捗状況を拝見させて頂きました。

 私は、北海道の開陽台こそ絶景と思っていましたが、上空からの瀬戸内海の景色は、それに勝るとも劣りません。確かに、日本初の国立公園の指定されたのもむべなるかな。
 それは、おそらく、世界有数の景色でもあります。


 そしてまた、瀬戸内海を庭と捉えるような見え方があるんだなぁ、それが、国際スケールなんだなぁ、と、ある種のパラダイム転換がなければ、私自身も、夢は描けないのだなぁ、ということも痛感しました。「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」とは言いますが。
 普通には、不思議に思えたりもするのですが、世界と勝負するためには、およそ尺度を変えないといけません。

 例えば、一流のプロ野球選手やサッカー選手は、真横に観ながら、脳の中で置き換えて、鳥のように俯瞰する能力があるからこそ、的確に動けるのではないかと、私は考えるのですが、それは、一流の経営者や政治家にも、絶対に必要な能力なのかもしれません。
 己の立ち位置を俯瞰できているかどうか。総体的に、相対的に、次に何をすべきか。
 同じところをあたふたとグルグル回っているような気分じゃいけません。


 中四国を観たときに、この海を空をどう考えるのか。既に、制空権や制海権は、岡山側には、本当にないのかもしれません。ただ、まだ間に合うかもしれません。
 岡南飛行場があること、さらに、海をいかように考えるか。先日、飽きるほど眺めていた関門海峡ですが、瀬戸内の海と空を私はまだ見飽きてはいません。
 岡山は、まだまだ夢が描けるはずです。


 先日、「お詫び行脚」の最中に、吉野家で、思い切って、ポテトサラダを頼むのには、勇気が要りましたが、そういう世界と全く違う世界というのが世の中にございます。空を見上げれば、ヘリコプターが飛んでいるかもしれません。

 もちろん、5円、10円には今後も拘りますが、幾つかの別の尺度を自分の中で持っていたい、地べたを這えば、空も飛ぶ、そんな人間になりたいものです。


 いずれにせよ、岡南飛行場は、ネーミングライツまで含めて、名称からして、世界基準に変えたいものだし、逆に、青空市も開催できる地域の拠点にもしたいものです。

 ともあれ、なにか新しい視点を頂戴できた楽しい日に感謝です。

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(参考)その2697 10月3日(水)【岡南飛行場の可能性】
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 朝一で、御依頼受けに行き、さらに浦安の岡南飛行場へ。 スカイパーク構想という夢がありましたが、日応寺の岡山空港が出来た後も、敢えて浦安の旧岡山空港を残して、岡南飛行場としたわけですが、こうした県営の空港が2つある岡山県の優位性をいかに活かしていくかは、大きな課題です。

 広島西空港も、コミューター定期便に動きがあり、小型機専用飛行場にシフトしていくとすれば、わずか十数分の距離など、直接のライバルと見なすべきで、うかうかしておれません。

 いわゆる整備会社も大きく飛躍していますが、地方にあるがゆえの市民と航空産業のふれ合いというのが、もっとあって良いのかもしれません。それは、いわゆる朝市や青空市のようなものからの始まりかもしれませんし、高校生や大学生が、整備について、体験ができる機会が、もっとあっても良いかもしれません。

 なによりも、岡山空港よりも、遙かに近くに飛行機やヘリコプターに接することが出来る状況は、子ども達に、大空への夢を描くきっかけになるには、抜群の環境と言えるかもしれません。
 我が子が、鉄道マニアとして新幹線の運転手になりたいように、世界を股にかけるパイロットや整備士になりたいと願う子どもが、たくさん出てくれば良いと思います。

 少なくとも、現状の岡南飛行場は、倉敷チボリ公園のように目立ってはいませんが、300億円以上かけて再整備しただけの県民への還元がなされていないと評価されても仕方ないでしょう。

 20周年を迎えている岡山空港は、岡山空港開港20周年記念事業実行委員会が組織されて、様々な行事が行われてるにも関わらず、同じ20周年のはずの岡南飛行場は、ほとんど無視されている状況です。

 もちろん、来年のサミットを控えて、テロ対策の強化も必要ですし、住宅街が広がる地域との兼ね合いで、午後6時30分(以前は、日没まででしたが)までしか使えない制限もあり、ヘリコプターの低空飛行や、タッチアンドゴーの繰り返しは、避けなくてはいけませんが、導入されるかもしれない防災ヘリの拠点(「わしょう」や「ももたろう」との兼ね合いで、リスク分散で、駐機場は別になったとしても)として、あるいは、マリンスポーツも含めたレジャーの拠点として、岡南飛行場は、もっともっと活用できると考えます。

 現在多方面から調査を続けておりますが、名称改称まで含めて、12月定例会で、岡南飛行場に必ず光を当てます。

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