2006年8月21日(月) 【若者就職支援】

 午後からは、委員長裁量?で、移動中に甲子園決勝のTV中継を流しながら、先ほどまで、今年度最後の産業労働警察委員会県内調査。今年は、私の趣味もあって、ともかくものづくりの工場を多く訪ね、大人の社会科見学?の風情もありました。
 甲子園の熱戦が終わり、視察シーズンが終わると、どこかで、もう秋の気配。


 本日は、おかやま若者就職支援支援センター、倉敷警察署、総社の協同組合ウイングバレイをまわりましたが、特に中小企業等協同組合法に基づき40年前に組織された13社からなるウイングバレイは、主に部品を提供される三菱自動車水島製作所の「アウトランダー」「アイ」の増産、復調もありフル操業。

 いわゆる競争と協調を基調とする工業団地では、全国的にも優等生と評価されていますが、時代の荒波を乗り切るご努力は、並大抵ではなかったと思います。

 多くの方が汗をかかれる姿や、大量生産される部品がプレスされる現場を見ると、リコール続きの御難を越えて、地元の三菱さん頑張って!!という気持ちになってきます。


 一方、おかやま若者就職支援センターは、平成15年に、厚労、文科、経産、経済財政政策担当大臣により策定された「若者自立・挑戦プラン」の基づき整備された、若年失業者やフリーター等を対象に、カウンセリングから職業紹介までの一貫したワンストップサービスセンターで、岡山市に続き、今年度、倉敷市、津山市にも常設化されたものです。

 育てるカウンセリングということで、カウンセラーが、何度もカウンセリングを繰り返し、就業に結びつけるもので、成果も現れていますが、中高生のキャリア教育の重要性はもちろん、特に、モラトリアムにある大学生の職業観の醸成については大きな課題があり、ハローワークや学校とも連携も重要です。

 同時に、就職をしようと踏み出した若者達を支えるわけですが、いじめ、不登校、引きこもり、さらには、あるいは根底にある発達障害等の対応については、さらなる体制強化が必要なようにも思います。

 職業適性以前に自分探しをしている若者が多いことを責められるような人生を私は歩んでいませんが、どこかで現実と折り合いをつける必要が生じます。あるいは、大人になる、少なくとも、社会人になるというのは、そういうことなのかもしれません。それゆえに、甲子園のあの頑張りが、尊く美しく思えるのかも・・・うーん、さびしいことです。

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