2006年6月10日(土) 【第1回岡山県商工会大会】

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 本日第1回岡山県商工会大会が開催され、産業労働警察委員長として出席させて頂きました。
 この3年間は、まさに大激動。20の広域商工会の新たなスタートを県議会からもしっかり応援させて頂きます。
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     ↓ 詳しくは

 商工会は、昭和35年商工会法施行により、小規模事業者の指導団体として、経営改善普及事業を中心に様々な事業を実施されています。ただ、会員ニーズの多様化、三位一体改革、市町村合併の推進に伴い状況は激変。今年度、20の広域商工会体制で新たなスタートとなりました。

 全国でも先駆的に、この3年間で、82あった商工会20の広域に再編されたのは、もう並大抵のご努力ではなかったと思います。

 ただしかし、19年1月22日の瀬戸町、建部町の岡山市への合併で、県下78市町村が、15市12町村になるわけですが、広域商工会は、必ずしも、市町村の枠組みとは同じではなく、引き続き、国や県からの支援が必要です。
 少なくとも、商工会と県の関係が、今以上に薄くなることはあってはいけません。

 岡山市内でも、多くの地域に根差した素晴らしいイベントが、旧商工会単位で行われており、こうした灯は、消してはいけません。

 商工会会員は、地域住民そのものであり、地域コミュニティーの担い手であり、地域経済活性化という場合にも、都会型の商工会議所とは、また異なる役割があります。



 それにしても、私自身が、茶碗屋の倅として感じるのですが、景気回復の実感は、中央や大企業の一人勝ちで感じられるもので、果たして中小零細企業・個人商店の支援が、本気でなされていると言えるのでしょうか。

 来年が本番ですが、今年は、プレデスティネーションキャンペーンで、また、来秋には、生涯学習フェスティバル、21年には、緑化フェア、22年には、国民文化祭ですと、知事が来賓祝辞で、大規模イベントをずらっと並べられたところで、それが本当に、地域経済の活性化に繋がるのだろうか?無いよりは良いけれども・・・。
 とりわけ、郡部において。

 これが、いわゆる大企業の誘致ならまだしも、確かに何かやっているんだけれども、明日、今日、どう食っていこうかという時に、今後お楽しみがありますよという話が、どれだけ響くでしょう・・・。



 あまりに遅すぎたまちづくり三法の見直しですが、この施策で破壊されたのは、中心市街地のみならず、郡部の中小零細企業、個人商店です。

 融資一つとっても、赤字決算でも運転資金が借りられる融資が良いに決まっていますが、地域の中小零細企業・個人商店へのきめ細かい支援のためにも、やはり地域の商工会のような組織の支援は、不可欠です。それが地域の経済活性化に繋がります。


 それにしても、こうした商工会会員の方々の汗を思うにつけ、県議会議員も含めて、公務にある者の感性は、甘いのではないか?また逆に冷たいのではないか?と、申し訳なくなります。

 私も、自虐的に、ちんちん商売と言う感じや、自分で配ってみて、新聞は一軒に一ヶ月配って250円というような金銭感覚、飛び込み営業で稼ぐ厳しさという感性は、持ち合わせているつもりですが、なにか狂ってくるのかもしれません。

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