2004年1月19日(月) 【地域再生構想】

 昨年12月19日、政府の地域再生本部は、「地域再生推進のための基本方針」を決定しました。

 これは、政府、地方公共団体、民間事業者等各関係者が、一丸となって、「地域経済の活性化」や「地域雇用の創造」といった地域再生に向けた取組を着実に遂行するため、「国から地方へ」、「官から民へ」という構造改革の流れを強化し、地域自らの知恵と工夫により、「「持続可能な地域再生」を実現するための基本的指針を定めたものです。

 この基本指針に基づいて、「地域再生構想・支援措置(案)」の第一次のアイデア募集が行われ、僅か1ヶ月未満の1月15日に締め切られ、岡山県からは、準備期間が短かかったにもかかわらず、6つの案が提出されました。

 地域再生の狙いは、地域が自ら考え行動することに、国が支援するのが基本ということで、規制を緩和するだけの「構造改革特区」をさらに推し進め、「地域再生計画」が、内閣総理大臣から認定され、地域再生を支援する具体的な地域に指定されれば、権限委譲や補助金要件の緩和、各省庁による支援施策の連携・集中などを求めることができます。

 ただ、構造改革特区同様、政府一丸で全面的に支援するとは言うものの、新たな財政措置はありません。


 ちなみに、岡山県提出の6件は、カタカナが多い下記のようなものです。正直に書いて、一つ一つの構想に、夢がありそうで、後日、一つ一つどういうものなのか、勉強させて頂いて報告させて頂きます。

 認定されるかどうかは別にして、非常に大きな構想であり、かなり気持ちが、揺さぶられるものがあります。
 議会の反応も、マスコミ等の報道も、非常に薄いですが、私は、岡山県の地域振興、地域再生の柱になるものが、示されたわけで、未来の県政の方向を見極める上でも、極めて重要な提言が出たものと認識しています。

@岡山グリーンバイオ・プロジェクト
AITフロンティア岡山の創造
 (大きな市場が見込まれるIPv6・電子タグに関連した技術開発・
 産業集積を図る)
Bノーマライゼーション推進型地域統合ケア構想
Cミクロのものづくり岡山の創成
D条件不利地域における地域資源を生かした農村再生
Eおかやま木質バイオマス産業クラスター構想

 とりわけ、Eについては、実は、産学官の連携を前提として、真庭産業団地の活用を視野に入れたもので、なにより、次代のエネルギー施策とも言え、多いに注目したいところです。

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