2002年12月17日(火)
【倉敷ファッションセンター】

 夕刻には、倉敷市児島の倉敷ファッションセンター株式会社に。見直しの対象になっている同社と、地元議員の支援という側面がありました。
 なにより、私の血の半分は、児島産ですから、本当に児島は、気になる街です。もっとも、繊維で栄えているというよりも、塩田跡の凧上げの方が、強烈な印象なのですが。これがもう、ムチャクチャ上がりました。

 ところで、 岡山県は、15衣服・その他の繊維工業の製造品出荷額では、ここ10年で、30%以上減少しても、全国2位をキープしています。

 しかしながら、中国を主生産地とする汎用的繊維品の輸入による消費市場への浸透は、避けられないものの、今後5年以内に、海外生産品と国内生産品の徹底的な差別化、そのための技術開発、商品開発力等の強化が、必要であるという認識は、経済産業省の認識でもあります。
 そのためにも、県も出資している倉敷ファッションセンター株式会社が、産業支援機関としての役割も果たしているということです。

 私もお邪魔したことがありますが、倉敷ファッションフロンティアというファッションコンテストは今年で7回目になりますし、JETROのLL(ローカルトゥーローカル)事業で、イタリアとの交流も図られています。
 ただ、全国に繊維の街、アパレルの倉敷という印象になっているのかは、やや疑問でもあります。

 プレタポルテと聞いて、それって怪獣の名前!?と答える私が、言えた義理ではないのですが、優秀な技術力を持つアパレル製造業の大集積地である倉敷、岡山に、一番必要なのは、「地域ブランド力」ではないかな、と思います。

 本日の懇親会では、発言の機会がなかったのですが、倉敷であれ、児島であれ、イコールお洒落となるような仕掛けが、必要なように思うのです。そのためには、お洒落な人が集う仕組みが必要です。
 岡山、児島という響きは、正直やや厳しいとも思うのですが、全国ブランドである「倉敷」という響きには、お洒落という、その潜在能力は、あると思います。お洒落ですから、汗もさることながら、知恵・センスがいる部分です。

 いずれにせよ、玉野や備前もそうですが、この地域の産業再生がなければ、これからの岡山の産業復興もないかもしれません。

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