2002年4月24日(水) 【就職難の新卒者】

 本日は、ゆえあって、中学の同窓の方の会社をノンアポで、あちこちひょこひょこと、お邪魔して回りました。ちょっと楽しゅうございました。ありがとうございました。


 夕刻からは、4月1日より、民間に委ねられた、「国民宿舎」桃太郎荘での会合へ。レスパール藤ヶ鳴もそうですが、こういったケースは、今後も出てくるものと思われます。

 そもそも論で、利便性について若干問題があったり、公共がするのは、それなりに理由があるものですが、利潤追求が目的でない故に、施設に、ある種の余裕(魅力)が感じられるのも、また事実で、民間の活力導入で、一挙に活路が、見出せるかもしれません。

 ともあれ、民間企業のご英断に、敬意を表すると同時に、既存の行政、半行政的な施設については、十分に民間のノウハウ(意識)を学んで頂くことを期待したいものです。血税を無駄にしないために。



 さて、地域の活性化は、もちろん、少子・高齢化社会の進展に伴い、中長期的に、労働力の供給制約が見込まれる中で、新規学卒者を中心とした若年労働力の確保は、重要な課題です。

 しかし、昨今厳しい景気環境に加えて、就職協定が締結されないことも手伝い、学生の就職活動の不安は増すばかりです。

 岡山県としても、平成15年3月大学等卒業予定者及び平成14年3月大学等卒業未就職者に対する就職支援の一環として、例年より早めに大規模な合同就職面接会を実施します。(5月28日(火)13:00〜16:00 於 コンベックス岡山)
 街中では、いわゆるリクルート・スーツを多く見かけますが、既に、中盤戦の感すらあります。もはや、頑張って!としか言いようがありません。


 ちなみに、平成14年3月末の新規学校卒業者の就職状況は下記の通り。
 中卒男子68.4%▼2.1ポイント、同女子54.1%▼13.6。
 高卒男子91.2%▼6.3、同女子86.3%▼3.9。
 大卒男子89.5%▼2.5、同女子91.0%▼1.6。
 短期大学95.8%△4.6。専修学校91.2%△0.1。

 こうした未就職卒業者については、県内ハローワークの活用の周知等は、もちろん、委託訓練への受講推薦、若年者トライアル活用など、早期就職の支援の取り組みがなされます。



 私の大学卒業時は、バブル終盤、それでも超売手市場で、本当に、どこへでも行けました。いまだに「歌えなかったラブソング」が、歌えるほど余裕がありましたが、今の新規卒業者を本当に気の毒に思います。

 個人的には、「生きがい」で、高齢者の方に、仕事を差し上げるのと、新規卒業者に対する雇用施策を同列に論じるべきですらないと思いますが、国の緊急雇用対策費の県レベルでの消化が、むしろ前者に重きを置いているようで、大変な違和感を覚えています。

 また、少なくとも、退職金がある公務員が、外郭団体に、天下るまには、新卒者を3人雇う補助にしてほしいものです。


 しかし、ある意味では、雇用対策であり、福祉施策でもある公共事業の削減も、大きな影を落としていますが、代替案が、なかなか見つかりません。


 ところで、私も転職組みですから、大きなことは言えませんが、ある飲食店で、中国の留学生は、愛想も良いし、実によく働くけれども(その結果、しかとされる)、日本の若者は、せっかく「とって」も、すぐに辞めてしまう、というお話を伺いました。
 比較のしようもないのですが、同じ若者で、何がどう違うのか。根本的なところで、日本人の美徳を失っているような気がします。

 若者の簡単な離職に関しては、キャリアアップ志向というよりも、日本人の労働、仕事に対する考え方に、大きな変化、世代間のギャップがあるように思います。離職率の詳細なデータ(理由を含めて)も欲しいところです。


 時々疑問に思うことがあります。今の日本人は、本当に勤勉でしょうか?

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