2001年11月21日(水)
【真の物流拠点になるために】

 本日は、商工労働警察委員会で、12月定例会提出予定案件の説明がありました。

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 さらに、本日は、今年初めて岡山県主催の『中国商品展示商談会「上海フェア」』が、メルパルクで開催されました。残念ながら、百歩譲っても、閑古鳥が鳴いている状況ではありましたが、WTO加盟の中国(その683参照)が岡山県の未来にとって、無視できない状況である、という認識は、政財界に強くあると思います。

 ただ、現実問題、FAZ指定された水島港(倉敷市)、玉島ハーバーアイランドの行方は、やや心配です。


 岡山県の優位性ということで、交通の結節点であり、2時間圏域(商圏)に1600万人という言い方が、私は非常に嫌いである(那覇や仙台や札幌も岡山の商圏か?)といつも申し上げるのですが、内向きの発想ではなく、冷静に考えれば、例えば、水島港の射程距離は、東は、和気、西は、鴨方、北は、津山まで、でしょう。

 港だけを言えば、神戸、境港、福山港に囲まれ、四国4県は、全て国際港を持ち、わざわざ馬鹿高い通行料金の瀬戸大橋を越えて、岡山発で、物流する理由がないのです。


 要するに、岡山は岡山を一大消費地にするしかない、岡山市・倉敷市を中心に、魅力がある都市部で消費するのが、一番の得策です。
 そのために、中心市街地活性化があり、商店街の活性化がある。間違っても、商圏として、神戸や広島の大都市部から人は連れてこられない、むしろ、いかに向こうに吸われないか、岡山県の消費を外に出さないか、そう考えるのが、常識的であると思います。
 要するに、岡山市・倉敷市の都市としての魅力アップ以外ないのです。

 そういう前提で物事を考えると、果たして玉島ハーバーアイランドに、そんなにガントリークレーンが要りますか?岡山県北流通センターが、埋まりますか?
 ちょっと冷静に考える必要があると思います。

 物流拠点性は、岡山県の優位性であると同時に、危険性でもある、諸刃の剣だと思います。よほど足場を固めないと足元をすくわれます。
 とりわけ、港や空港の向こうにある中国には。

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