2001年11月16日(金) 【中国WTO加盟】

 さて、現地カタールの首都ドーハでは、11月10日に、中国が、WTO(世界貿易機構)の加盟申請を承認されたのは、記憶に新しいところです。これで、中国も、国際経済社会のメンバーとして認知され、国際経済規範に従う国に仲間入り、ということです。

 本日は、ジェトロ岡山主催の「中国WTO加盟と対中ビジネス」というセミナーにお邪魔しました。個人的には、今月末の上海訪問団の事前研修と言えなくもないのですが、タイムリーなこともあり、聴講は、百数十人以上おられました。

 世界の工場・中国をもはや、誰も無視できないと思います。岡山県の発展のためにもしかり、政治もしかり、です。個人的には、中国の議員(共産党員)というものに会ってみたいものです。


 WTOへの加盟は、短期的には、約束事項の履行により、中国はかなりの犠牲を払っても、経済運営が適切になされるとして長期的には、メリットがデメリットを上回るとのことです。

 非常に良い資料を頂戴したのですが、ポイントの結論部分のみを抜粋致します。

○中小企業が現地に進出するとして

 日本国内の取引先企業が中国に工場移転、国内で仕事が減少、やむをえず中国へという事情であれば、決断は慎重に。ポイントは、販路。取引先企業など販路があるかどうか。系列を超えた部品調達施行が時勢であることに留意。中国市場の拡大を見据えた検討を。カントリーリスクもチェック。中国での事業環境は、WTO加盟後もしばらくは、それほど変わらないとみて対処、立案した方が無難。

○日本国内にとどまるとして

 対中競争力が失われていくと実感される場合は、早い段階で、より付加価値の高い技術集約的商品や知識集約産業にシフト。あるいは、香港・台湾系を含む中国既存企業にOEM発注など。いずれにせよ、中国市場を視野に入れるべし。

 そして、中国の経済発展を利用する、活用するという姿勢が肝要とのことです。大陸を発展させ、蜜を吸う、イギリスに習え、ということです。

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