2002年5月31日(金) | ||
【晴れの国おかやま国体まで3年】 | ||
いよいよワールドカップサッカー開幕ですが、国民の体育の祭典である平成17年岡山国体まであと3年。こちらも、盛り上げていかないといけません。
本日は、第4回「第60回国民体育大会岡山市準備員会」の総会が開催され、「準備委員会」が「晴れの国おかやま国体岡山市実行委員会」に改組されました。岡山県も、国体・スポーツ大会「局」になり、いよいよムードが高まってきます。 ところで、今更聞けない「国体」とはなんぞや、ですが、法的な根拠は、昭和36年策定の「スポーツ振興法及び同法施行令」の第2章第6条「国民体育大会」の規定に依ります。 もっとも、第1回は、戦後すぐの昭和21年の京阪神地方の大会で、爾来今年の高知で、57回目。各都道府県を一巡して、二巡目に入っています。 ちなみに、開催は、財団法人日本体育協会と国と開催地の共同です。 「国民体育大会開催基準要綱」には、かなり細かい規定がありますが、「天皇杯」は、冬季・夏季・秋季大会を通して実施した全正式狭義の男女総合成績第一位の都道府県に、「皇后杯」は、女子総合成績第一位の都道府県に授与され、要するに、両杯を巡って、熱戦が繰り広げられるわけです。 ちなみに、昭和51年以降、開催県で、天皇杯を逃したのは、香川・徳島共同開催の平成5年に、徳島県が2位(もちろん、香川県が1位。)になった以外になく、前年度37位の県でも、1位になった例もあるぐらい、開催県は優勝するもの(参加点が多い)と思われています。 実際は、数年がかりで、選手力を強化するので、開催年に向け少しずつ順位を上げていく(例えば、岡山県競技力向上10ヵ年計画)ので、岡山県の35位(平成10年)→32位(同11年)→31位(同12年)→24位(同13年) →?位(本年)という流れは、まさに、選手の皆様のご努力が確実に実っている証であり、順位自体は、それほど悪い状況ではありません。 ただ、この開催地天皇杯の慣例を今年の高知県が破る可能性があり、そうなると、国体開催の意義そのものへのアンチテーゼになるかもしれません。 少なくとも、昭和37年の(天皇杯を逃した)「歴史をつくる岡山国体」の頃のように、道路施設の整備が一挙に進む、という時代の流れにはありません。そういう意味では、リニューアルの「桃太郎スタジアム」は、評価されてしかるべきかもしれません。 国費がどっと流れてくるわけでもなんでもありませんから、国体が来れば、儲かるという、いわゆる経済波及効果という観点から捉えることは難しいかもしれません。 むしろ、国体を契機に地域がどう動くか、岡山県がどうひとつにまとまるか、という、素材であり、ある意味、内向きに考えるべきところもあります。 ただ、それにしては、財政的な負担は深刻で、とりわけ、競技によっては、冗談ではなく、悲鳴に近いような事態になっています。この点、絶対に、支援策が必要です。 いずれにせよ、夏季大会には、11800人。秋季大会には、34300人の大会参加者の宿泊が、シュミレーションされていますので、大会がらみで、どれだけ、岡山の良さを全国にアピールし、効果的に、以後の観光等に結びつけていくか、岡山県にとっては、大きなチャンスであり、逆に、「おもてなし」に失敗すると、全国に恥を晒すことになる、ピンチでもあります。 実は、競技施設の整備状況、宿泊・輸送計画の概要等の準備状況を財団法人日本体育協会、文部科学省の代表が、6月に、「総合視察」し、7月9日の日体協理事会で、岡山県開催が正式決定されますので、今は全部見込みです。 正式決定の7月9日には、JR岡山駅前で、記念イベント。10日からは、キャラバン隊が繰り出し、一挙に盛り上げを図ります。 選手の皆さんの応援や、来岡の方の「おもてなし」等、195万県民あげて、波に乗っかって行きましょう。 選挙を経て後の話ですが、17年の議長や、文教委員会委員長は、超大役です。これは、皆、やりたがるでしょう。 さて、本日は、私が会長を務める岡山県視聴覚ライブラリー連絡協議会の理事会(総会)でした。今年度から、いよいよ16mmフィルムをデジタル化する事業が始まります。 もちろん、従来のビデオやフィルムの貸出しの重要性が無くなるわけではありませんが。 本日は、デジタル化された昭和30年代前半の「岡山県ニュース」を見ましたが、水島コンビナートの調印風景、津島総合グラウンド建設風景、そして三木知事の勇姿がありました。 岡山情報ハイウエイに乗っかるデジタルコンテンツとして、岡山や日本の元気な時代が蘇るのは、そう遠くない未来だと思います。 問題は、お金と著作権ですが、新県立図書館や岡山市のデジタルミュージアム構想と連関して、大きく化ける分野だと確信します。 もちろん、晴れの国岡山国体は、岡山情報ハイウエイに乗っかって、世界発信される国体でないといけません。 | ||
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