2010年11月18日(木) 【『暴力装置』】

  イチバデーの今朝は、築港で街宣。

 その後、議員総会等を経て、農林水産委員会。県産果物等の宣伝・販売について報告がありましたが、特に、海外へは品質の良いものを持っていくこともありますが、クアラルンプールの伊勢丹では、マスカットが、一房6000円。瀬戸ジャイアンツ(桃太郎ぶどう)が、9300円で、売れたとのこと。
 生産農家の手取り自体は、変わりませんが、販路が、世界に広がるということです。

 香港、バンコク、シンガポールでも、上々の成果が出ており、先鞭をつけて定着すれば、次の販路を開拓するのもまた、行政の仕事でもあります。地方の国際戦略です。

 アジアの富裕層というのは、なんとなくイメージも沸くのですが、マカオのカジノに自家用ジェットで行くような、目玉が飛び出るような贅沢三昧の大富豪というのも世界にいます。落語『千両みかん』のような高値で、岡山の果物の輸出が、進めば良いのですが、危うさも感じます。

 一方で、農産物の関税をも撤廃するTPPに参加すれば、県内の農業被害額は、592億円と試算されています。しかも、国際情勢を見極めながらとなると、海外展開はリスクもあります。しかし、くだもの王国としては、攻めるしかありません。


 他に、ナラ枯れ被害拡大防止や口蹄疫防疫演習の報告など。

 夕刻には、男子少年のソフトテニス全国大会優勝(2連覇)の報告へ。明日から、さらに全国大会へ。特に、子ども達のこうした元気の出る話は、もっともっと大きく報道され、評価されるべきだと思います。
 いわゆるクラブチームという形で運営されている競技で、全国トップを狙えるような子ども達の練習や遠征を支える指導者や保護者の方々の負担は、かなりのもので、特に、トップアスリート育成事業も打ち切りになり、しかも、限られた競技選手の育成でもあったため、行政の支援が非常に薄いように思います。
 こうした傾向が、中学や高校の段階で、有望選手の県外流出の恐れにつながります。

 財政厳しき折ですが、こうした未来への投資を惜しんではいけません。行政が支援を減らす中で、奇跡的に成長した成果だけを褒め称えるのではなく、やはり育成過程において、どれだけ、有望選手や指導者や家族を支えることができるかが、大切です。


 夜には、第二木曜会。中四国防衛局長の防衛講和を拝聴しました。ソマリア沖の海賊対策、弾道ミサイル防衛、対領空侵犯装置、災害派遣、中国海軍への対応など、現場の自衛隊の御労苦には、本当に頭が下がりました。

 その後、仙石官房長官の『暴力装置』発言を知りました。講師は、もちろんご存知だったでしょうが、言及されることはありませんでした。シビリアンコントロールをかけるべきだという趣旨だと思いますが、今日のような話を聞いた後ですと、「何言うてんねん!!」という感じです。

 もっとも、早稲田大学政治経済学部政治学科在校生、卒業生は、おそらく、マックスウェーバーの『暴力装置』という表現は、誰しも知っているはずです。私のように、寄席通いをしていなければ。ただ、一般的には、理解されていない言葉でしょう。
 それにしても、スポークスマン以上に、ここまで答弁に出てくる官房長官って、何者でしょう?

 ともあれ、このまま行けば、二十年後には、日本は、中華人民共和国日本自治区になって、その前に、私達の子どもは、戦争は避けて通れず、鳩山前総理の希望通り、日本列島は、日本人だけの所有物ではなくなるのでしょう。

 いったい何を目指しているんだ?この政権は???


 馬場俊英=『センチメンタルシティ・マラソン』 http://www.youtube.com/watch?v=DzTKvJuhKrE

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