2004年12月30日(木)【岡山からJリーグを!!】

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 今日、Jリーグ入りを目指すクラブチームを運営するNPOの事務局の方とお話する中で、岡山からJリーグを!という話にロマンを感じました。
 降って沸いたような話ではなく、戦略的に、チームを我々が作っていくのだという思いがなければ、決して岡山からJリーグ入りするチームは生まれませんが、逆に、思いがあれば、岡山からJリーグというのは、夢でもなんでもありません。
 将来的に、年間に、桃太郎スタジアムをホームにして、J1公式戦が38試合も行われることは、無茶な話ではないのです。
 その夢に乗られませんか?
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 今年は、岡山のサッカー界にとって歴史的な年となりました。Jリーグの公式戦開催もありましたが、何と言っても、岡山からは、川崎製鉄水島(現・ヴィッセル神戸)以来10年ぶりの水島FC(三菱自動車水島製作所サッカー部)のJFL(国内のアマチュアサッカーリーグの最高峰:日本フットボールリーグ)昇格。
 湯郷BelleのL1昇格。そして、ファジアーノ岡山FC設立および中国リーグ(地域リーグ)入り!

 岡山にはかつてJFLの前身、JSLで活躍した川鉄サッカー部がありましたが、その後川鉄は95年に神戸市に移転してヴィッセル神戸となり、兵庫(ヴィッセル神戸)、広島(サンフレッチェ広島)の間の岡山県は、Jリーグ空白県。

 しかし、ここに来て、将来的に、Jリーグ入りが狙える、水島FCとファジーノ岡山の活躍が光ったわけです。

 もちろん、まずは、連合軍により、岡山国体成年男子サッカーで優勝して頂きたいという強烈な思いがあるわけですが、最短なら数年内に、Jリーグチームが生まれる可能性があります。
 ただし、かなり課題は多いのです。



 ちなみに、水島FCは1946年発足。65年に県サッカーリーグの1部に加入し、89年には中国サッカー リーグに昇格。中国地域リーグでは02〜04年、3連覇を達成した名門チーム。
 そして、第28回全国地域リーグ決勝大会で初優勝を果たし、JFL入りしました。


 ファジーノ岡山は、地域に根ざしたサッカークラブを作ろうと、また国体強化として岡山県サッカー協会の関係者らが中心となって『今はじめなければ未来は開けてこない!』を基本理念に、また、「岡山から全国へ!岡山からJリーグを!」を合言葉に立ち上げたチームです。

 県1部リーグ所属のRFK(S50年に、川鉄サッカー部のOBで作られたクラブチーム)を母体として設立され、今年県一部リーグで優勝し、中国リーグ入りしました。

 ファジアーノ(Fagiano)とは、イタリア語で「雉(きじ)」の意味で、言うまでもなく岡山県の県鳥で、桃太郎スタジアムで、ファジアーノが活躍することを期待して命名されました。

 「勤務先などに関係なく地域に根ざしたクラブチーム」を目指し、NPO法人岡山ヒューマンスポーツクラブが、運営主体になっています。

 同団体は、スポーツの振興はもとより、地域の活性化並びに21世紀の社会を背負って立つ青少年の健全育成を目指しています。
http://www.b-b.ne.jp/fagi/




 さてさて、Jリーグに上がるためには、もちろん、この2チームがどうなるのかなという点も含めて、幾つか関門があります。

 まずは、ホームタウンと専用球場と指導者資格等ですが、Jリーグの公式ゲームの開催要件である球場の1万5000席は、改装なった桃太郎スタジアムは、1万7000席、さらに、芝生席に改良の余地もあり、これは、クリア。
 今ならば、ヴィッセル神戸も、逃げることはありませんでした。

 問題は、やはり、お金。

 県リーグ→地域リーグ(中国リーグ)→JFL→Jリーグ(J2→J1)ということですが、中国リーグで、年間300万円、JFL入りには、1000万円の年会費のほか、4〜11月のシーズン中、全国で15試合を転戦するアウエーゲームの遠征費や、1試合で10万円近くに上る試合開催費など、年間に約3000万円の費用が必要と言われています。

 そして、Jリーグは、プロですから、5億、10億、20億と経費は、跳ね上がっていくそうです。

 要は、クラブチーム方式で、どこまでこの経費が賄えるかということで、独立採算制をとるJリーグとしては、プロ野球とは、また違った経営が必要になります。

 ちなみに、93年にJリーグは10チームでスタートしましたが、99年から2部制を導入、来期からJ1は、2チーム増の18チームで、最大20チーム、J2も20チームが最大目標。将来は、「J3」を3地域ごとのリーグにして、各20チーム。合計100のJクラブ設立を目指しているそうな。

 来季からは、J2にJFLから徳島ヴォルティス(大塚製薬)とザスパ草津が新規加盟することが確実、近県では、米子にあるJFLの鳥取FCが、上を狙っています。


 まずは、いわゆるサポーターとして、金銭的な面も含めて、Jリーグ入りするチームを作ろう!!という気運が何より大切です。

 プロ野球では、楽天の2軍の誘致の話もありましたが、降って沸いたような話ではなく、戦略的に、チームを我々が作っていくのだという思いがなければ、決して岡山からJリーグ入りするチームは生まれません。逆に、思いがあれば、岡山からJリーグというのは、夢でもなんでもないのです。
 将来的に、年間に、桃太郎スタジアムをホームにして、J1公式戦が38試合も行われることは、無茶な話ではないのです。

 サポーターって何ですか?踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら、踊っちゃ損損、となってしまう燃えない気質の岡山県民が、本気にならないと、何にも生まれて来ません。
 まずは、ヴィッセル神戸に、ちょっとだけでも帰って来てもらい、一挙にムードを盛り上げたいところです。



 私は、決してプロ野球を見捨てたわけではありませんが、残念ながら今の日本のプロ野球は、企業のもので、一過性の興業にはなっても、街づくりには、なかなか繋がらないような気がしてなりません。また、世界に通用しません。

 相変わらず企業名をチーム名に冠したり、ネーミングライツなどで、球団を売る限りは、日本のプロ野球は、プエルトリコの野球と同じで、大リーグのファームのようなものです。
 今のままでは、日本のプロ野球の先行きは、かなり暗いように思います。

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