2012年4月4日(水) 【晴れの出雲】 | ||
昨日とうってかわって青空が見えましたが、低気圧が抜けて、南風が西風に変わっても、強風は変わらず。
平田に泊まりました。極めて安い宿だったのですが、本当に良くしていただきました。『いい旅夢気分』のような人情に触れることができ、平田を好きにならないほうが、難しいです。こういうしたたかさ、しなやかさが、岡山の観光に欠けているかもしれません。 本日も日本海も、大荒れでしたが、十六島風車公園。出雲ウィンドファームを見て、出雲日御埼を経由して、出雲大社へ。7月からの神話博しまね開催準備のためか、駐車場拡幅や道路整備などが、急ピッチで行われているようです。ましてや、平成25年が、約60年ぶりの大遷宮。 その出雲大社の真横には、県立古代出雲歴史博物館があります。 『古事記』『日本書紀』『出雲国風土記』など、出雲系神話の多さからも、神々の国。一方、後楽園の横に、博物館があることの意味については、再考の余地があると思うのです。 一方で、地震発生時の展示物等の災害対応、レスキューなどは、課題です。館内で、自由に撮影ができるというのも、良いと思います。 そこから、明治・大正・昭和・平成と鉄道黎明期からの大正浪漫の建造美を誇る国鉄の旧大社駅へ。国の重要文化財です。JR大社線は、平成2年に廃止。私は、かろうじて乗ることができました。ただ、参道を行くという意味では、大社から、ちょっと遠かったというのは、あります。 山口百恵=『いい日旅立ち』 http://www.youtube.com/watch?v=kFlpqqA3zEo そこから、島根ワイナリーを経て、最大の目的地である「出雲弥生の森博物館」へ。平成22年4月にオープンした出雲市立の博物館は、弥生の出雲王が眠る西谷墳墓群の隣にあります。津島遺跡と岡山県古代吉備文化財センターが、かぶったような施設です。 館内には、具体的な体験施設があります。子ども達の関心を持たせる工夫ができています。 なにより、圧巻は、1800年余り前の大型四隅突出型墳丘墓(西谷3号墓)の10分の1サイズのジオラマ。これは、歴史的検証に基づいて、当時の様子がリアルに、再現?されています。男女の王は、夫婦だったのか?女王は、シャーマンだったのか? 特に、体長20cmに満たないフィギュアの生き生きした表情が、古のロマンを誘います。これは、本当に分かりやすいです。 中には、吉備からの使者もいて、吉備の特殊器台、特殊壺が、出雲から出てくるということは、それだけ古代吉備王国の勢力が強かったということ。 ちなみに、西谷墳墓群は、弥生時代の終わりから、代々の出雲王が葬られ、500年にわたり墓地だったという遺跡です。2000年に、国指定史跡に指定されています。 その一部が、出雲弥生の森として、整備され、いわば、散歩コースにもなっています。1953年に、中学生が、西谷の丘で拾った土器片が、古代ロマンの扉を開いたのです。 こういう雰囲気のものを岡山に造りたいものです。 そこから、出雲科学館へ。未来科学棟の敷地と比べても、市施設でありながら、かなりでかいです。もっとも、出雲市の人口は、約17万5000人。宍道湖・中海圏域の5市を合わせれば、約60万人。決して、小さな都市ではありません。 科学・ものづくりに関する生涯学習を展開していますが、子どものみならず、一般も十分に楽しめて、もちろん、プラネタリウムもあります。 本来は、政令指定都市・岡山市の単独施設として、こういうものがあっても良いのですが・・・・。 また。岡山では馴染みが薄いですが、バスケットボールのbjリーグのプロチームが、頑張っています。 | ||
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