2002年11月21日(木)
【旧日銀岡山支店整備基本計画】

 さて、内山下の旧日銀岡山支店については、平成元年、超高値で、県が土地・建物を取得し、県立図書館としての活用を考えていましたが、すったもんだの末、平成10年、建設予定地が、現在の丸の内中学校跡地へ変更されました。

 そして、平成11年度から「旧日銀岡山支店を活かす会」にお願いし、検討して頂き、昨年3月に最終報告が提出されていました。

 その報告を踏まえて、「新しい岡山の顔として、県民皆が音楽や芸術を気楽に楽しみ、岡山の文化やライフスタイルを発信できる芸術文化の拠点に再生する」ことを基本コンセプトに、「本館」は、耐震補強工事を実施し、舞台と客席が一体となって芸術を楽しむことができる他目的ホールとし、芸術文化活動を行う県民団体等が広く利用できる貸ホール事業と上質な芸術文化イベントを紹介する自主企画事業を実施する方向になりました。

 「金庫棟」は、絵画や写真等のギャラリーや練習スタジオ、さらに、本館に隣接してレストラン、オープンカフェ、エントランス、駐車場等の整備、植栽等による修景を行います。

 本年度から基本設計に入り、16年度から本館工事に着手し、平成17年秋にオープンといった流れです。
 施設整備費は、約9・3億円程度。

 管理運営は、NPO法人等公共的団体に委託するとのことで、管理運営費は、年間6700万円(本館は、約2900万円)が予定されています。うち人件費は、3名1200万円です。

 文化的な価値は極めて高いものの、塩漬けになっていた、いわば県の不良資産が、民間のお知恵を頂きながらの17年越しの再生になります。

 城下文化ゾーン、禁酒会館、シネマ・クレール、新県立図書館等々に加えて、芸術文化ホールが、丸の内・内山下界隈に集中するわけで、道路整備やライテングひとつとっても、新しい大人の文化の香りのする街の整備が望まれるところです。

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