2013年5月9日(木) 【発達障害について】

 本日は、朝市で、泉田で街宣。朝から暑く、一日中初夏のようでした。

 午前中は、発達障を持つお子さんの保護者の方々と3時間近く懇談。
 昨年度も、かなり本会議の一般質問で、発達障害について取り上げたこともあり、それをまとめた新聞を御覧いただいたということからの、ご縁です。
 いわゆるハンドルネームでの懇談で、こうした保護者同士の交流会が、各所で頻繁に行われています。私にとっては、どこのどなたであるかということは、あまり大きな問題ではありません。

 結論を先に言えば、やはり、行政の中に、終始一貫の支援が行えるマトリックス的な組織、いわゆるプロジェクトチームが必要な状況であるという思いを強くしました。

 加えて、例えば、公共施設や特別支援学校等において、教師のみならず、一般の方を含めて誰もがオープンで参加できる発達障害を理解する研修会を頻繁に開催すべきだということを強く思います。


 以下、メモになりますが・・

 発達障害の早期発見・早期対応ということでは、1歳児検診等かなり早い時期に、検査等を受けるコーディネートを誰が行えるかという問題。
 あるいは、「少し他の子と違う」ということも、配慮の無い客観的な指摘で、親によっては、頑なになる場合もあり、一方では、発達障害への理解というのが、子育ての中でも、社会生活を送っていく中でも、そもそも、誰にも必要であるということもあります。


 支援学級について、どの程度の支援体制がとられているか。
 支援員には優秀な方が多いが、期間任用であり、一方で、十分な理解がないままに、配慮の無い言葉で、いじめや不登校に追い込んでしまうような教師もいる。

 また、交流と支援の壁もあり、通常からの転籍もあり、知的障害と情緒不安定が別クラスになっているのか、小学校から中学校の支援学級の連携、さらには、必ずしも、全ての科目の指導が、十分に授業であるわけではなく、高校進学を意識する場合の指導の仕方、とりわけ内申書について入試での扱いの問題。

 高校受験がないという意味では、中高一貫の私立中学に対する期待も高いが、その支援体制は。県立高校での支援については、一部の高校を除き、期待薄。


 就労のサポート。何ができ、何ができないかを伝えるサポート、就職後のフォローを含めてのコーディネーターの必要性。
 療育手帳を貰うと、一方で収入が減るが、むしろ得意分野では、こなせる仕事も多くある。ただ、企業に採用のインセンティブが、他の障がいのようにあるべきなのかどうなのか・・・。





 教師の発達障害についての研修が、本当に、全教師に、十分に行われているのか。
 公立高校には、通級の意味すら分からない教師がいる。特別扱いとなにげない配慮の区別がついていない。

 発達障害は、生涯に及ぶものであり、特に、小児精神科から精神科さらには他の医療機関などとの連携が、必ずしも十分ではないのではないか。例えば、発達障害に関係する薬ならば、どこで出ても、1割負担で良いのではないか・・・。

 ・・・おそらく、今後も、課題等を頂戴することになるでしょう。


 様々な課題や指摘を頂戴しましたが、今年度のホームは、文教委員会。
 特に、特別支援学級、教師の発達障害に関する研修については、調査を行おうと思います。

 馬場俊英 =『弱い虫』 http://www.youtube.com/watch?v=Rxh90PjGOZk

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