2013年1月18日(金)
【「ESDに関するユネスコ世界会議」を考える その2】

 天気は良いのに、強烈に寒い朝、洲崎で街宣。

 その後、当初予算要求に対して、最初の異議申し立て。
 そもそもですが、正直なところ、将棋で言えば、「王将」である知事に、最初から矢面に立って頂くような時機でないときに、誰が最前線に立たせているのか?そのことにも、疑問があります。
 我々も、選挙で推した首長ですから、当然、サポートする責務があります。

 一方で、自公連立政権のもとで、震災復興財源確保のために国家公務員の給与カット7.8%の右に倣うように、地方交付税を削減してでも、地方公務員の給与カットを行うよう、圧がかかってきています。
 早くも、2月議会で、当初予算要求どおり議決されても、6月議会では、給与カットの提案、議決は避けられないのではないか?という声が飛んでおり、規定通りの給与支給は、3ヶ月の『レナードの朝』という諦観ムードです。
 お気の毒だなぁとは思いますが、大丈夫です。議員は、カット分の復活は無いと思います。

 ただ、それでも、人件費カットに呼応したような行財政構造改革で行われたカットについては、予算要求時点で、復元しないのはおかしいという話ではあります。
 あくまで知事査定が入っていない要求の段階ですから、考えてるのは、皆さんでしょう?と。


 さらに、大型補正予算で、そうは言っても、地方の応分の負担が必要になるものもあるので、「どこまで食えるかな?」というリスクはあるのですが、目先の景気回復が、喫緊の課題であるからには、ここはもう、たらふく食えば良いじゃないか、という声もあります。

 もっとも、財源は、借金ですから、無駄があってはいけませんし、防災対策、教育対策等具体的に長期に効果が出るものでないといけません。

 今宵も新年会等ありますが、ともかく、元「気」出していこう!!です。景気回復というのも、「気」ですから、まずは、「気」を高めないといけません。

 吉田拓郎=『元気です』 http://www.youtube.com/watch?v=IzMB7LzPV_U
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 さて、来年のESDに関するユネスコ世界会議に向けて、愛知県と名古屋市では、「ESDユネスコ世界会議 あいち・なごや支援実行委員会」が動き始めています。http://www.esd-aichi-nagoya.jp/

 陣容を見ますと、もちろん、愛知県が、大きく関与しています。

 例えば、開催前年である今年は、この機を捉え、さらに一層のESDの普及啓発を促進するため、1月15日(火)から3月31日(日)までをESD広報強化期間と位置づけ、当支援実行委員会と愛知県の共催で、愛知県と包括協定を締結しているスーパーマーケット・コンビニエンスストア、54市町村等とともに、PR活動が、県内全域で、展開されています。

 また、そもそも、直近でも、中部国際空港(セントレア)を世界からの玄関口として、2005年の愛知万博、2010年のCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)といった大規模な国際的な催しがあり、多くのボランティアのサポート、様々なエクスカーションを催した実績があります。

 特に、COP10では、名古屋市を中心に、58のホテルと連携し、延べ約25800人の宿泊を手配した実績もあります。

 着々と準備が進んでいるのかどうかは分かりませんが、少なくとも、愛知県と名古屋市がスクラムを組めば、まぁやれるんだろうなぁ、という安心感は、あります。


 ところで、私は、ESDについては何度も議会で申し上げていますが、岡山県については、そもそも所管は、教育委員会生涯学習課です。

 一方で、これは、私自身にも責任の一端があると自覚していますが、当初のうったてから、たとえば、岡山ESDプロジェクトについては、環境局環境保全課自然保護係が事務局的機能を果たしていたように、岡山のESDは、環境からスタートしている経緯があり、実は、ユネスコの活動に対する対応についても、県の所管が、やや曖昧でした。

 実は、国においても、文部科学省なのか環境省なのか?その連携はどうなのか?という疑問も、多少感じておりますが・・・。

 ただ、特に、「ユネスコスクール世界大会」 については、国内外から高校生と教員200名を招へいするという話でもあり、スーパーサイエンスハイスクールである母校岡山一宮高校はじめ、高校生の積極的な参加が必要なため、教育委員会の全面協力を求めても来ました。


 さらに、岡山市は、政令指定都市であるからには、岡山市が中心で行われるべきで、岡山県は、求められない限りは、積極関与しないという雰囲気も感じています。
 どこかしら、瀬戸内国際芸術祭への当初の対応に似ており、なにか遠慮がちに遠くから見ているようですが、私には、手をこまねいているようにも見えます。

 特に、愛知県との対比において、観光地でもある後楽園はもちろん、県内各自治体との連携など、エクスカーションひとつとっても、県の出番は多いはずです。
 しかも、県には、「晴れの国おかやま国体」や「あっ晴れ!おかやま国文祭」での実績というのもあります。

 したがって、うったての段階から、希薄なような気がしてなりませんが、県においても、国際課のバックアップ、あるいは、国際会議のレセプションなどは、観光課の国際戦略であるという意識、オール岡山で、ESDに関するユネスコ世界会議をなんとしても成功させるんだという力の結集が、必要です。

 ここは、県内に、ESDを普及し、なによりも、岡山県そのものを世界にアピールする千載一遇のチャンスと捉え、岡山市への全面的バックアップが必要だと思います。
 逆に、これだけ大規模な国際会議で失敗があれば、世界中に恥をさらすことになりかねません。

 そして、残された時間は、もはやあまりないのですが、本当に大丈夫なのか・・・???


 それに加えて、民間の連携についても思うところがあります。

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