2011年7月9日(土)
【小・中・高等学校のクーラーについて考える その1】

 梅雨が明けて、本当に暑いです。

 私の子供の頃と比べても、地球温暖化の現象の中で、明らかに暑いように思います。30度を越えた猛暑の日がここまであったとは思えないし、夕立も陽性の江戸っ子のようなすっきりした降り方だったように、思えるのです。暑さに、くらっとするのは、年のせいだけでもあるまい、と感じます。

 確かに、子どもは、風の子、太陽の子?ならば、体力をつける意味でも、「ちいたぁ我慢せぇや」とは言うのですが、日々の暮らしが空調が整っていて(それがまた、温暖化に拍車をかける悪循環なのですが)、今、エネルギー節減が叫ばれる中で、要は、子ども達が、どこまで耐えられるか?は、冷静に考えてみる必要があると思います。

 また、極端な話、私は、教室の空調の不備が、教育格差を結果的に助長しないかという不安も感じています。


 あまりに暑くて、下敷きでパタパタ仰いで、なかなか授業に集中はできないし、学力低下が叫ばれる中で、空調があれば、夏休みは、ここまでいらないんじゃないの?という理屈も、あるように思います。
 フランス人のように長期休暇を取る国民性でも無し、お盆を含めて10日程度は、休めば良いようにも感じるのですが、だいたい、なんで子どもに夏休みがあるのか???
 子どもを学校に行かせて、休みたいのは、大人です。

 だいたい土日が連休で、長期の夏休みがあって、学習指導要領が、ゆとり教育を脱した結果、かえって、子ども達の毎日は、ぎゅうぎゅうの詰め込みになっていないかしら???
 それに、学習塾やスポーツ教室に行ったりと、子ども達は、かなりハードです。その理由は、土日の連休と夏休みではないのか???


 予算の使われ方を真剣に考える中で、結果として、空調が無いことで、誰が得をして、誰が損をするかを考えた時に、間違いなく、子ども達に、得は無いように思います。
 極端な話、夏休みに空調が効いた教室が使えるならば、先生方の研修は研修として行って頂いて、いつもの先生方でなくても、公費による教育実習の場、あるいは塾との連携で、子ども達も、1学期の基礎からやり直すことができるかもしれません。

 夏休みの空調の効いた教室では、きっちりとチャイムが鳴り、自習でも、復習教室でも、地域交流授業でも、任意に選択させることができ、また、夏季特訓等で、学校外の進学塾に行きたい子どもは、そちらに行けばよろしい、ということです。

 だいたい基本的な生活習慣が確立していない低学年などは、長期の休みが、2歩進んで3歩下がるような事態になっているのではないか?共稼ぎの家庭で、1ヶ月以上の夏休みで、家でゴロゴロされるよりは、空調が効いた学校に行ってくれる方が、今のライフスタイルにあっているように思います。

 なにしろ、夏休みの理由が、「教室が暑いから」というのを理由にしてはいけないと思うのです。


 自宅には、自分の部屋に空調があり、夏に予備校や学習塾の補修に行かせて貰える子どもと、そうでない子どもでは、長期の夏休みに、決定的な格差が広がってしまうかもしれません。


 涼しいところが、図書館ではなく、ゲーセンだったということもあるでしょう。

 その2に続く・・・


 今宵は、待ちに待った馬場俊英のライブです。
 『勝利の風』
   http://www.youtube.com/watch?v=XGyHHJQFGYQ

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