2008年4月8日(火) 【過小規模校とは言うけれど】

 本日は、県庁と市役所内などを徘徊。議会事務局も人事で、ちょっと雰囲気が変わっていました。
 春のぽかぽか陽気で、心なしか気持ち良いことが多い日です。


 市役所では、足守地区の新しい学校園づくりについて伺いました。ある意味、パイロットケースとして、全県下に波及していく問題です。

 県議会議員の立場で申し上げることに限界がありますが、どういう形であれ、先駆的な日本一の教育が足守で行われることに、「足守町」自体は中山間地ではないにしても、これからの県内の中山間地の活路があると思います。ゆえに、岡山市だけの問題ではありません。


 あくまで、教育上の観点からは、学年が、3〜4クラスあるのが適正規模で、全校で、7〜12クラスは、小規模校で、黄信号、全校で6クラス割れば、過小規模で、赤信号ということになります。
 すなわち、過小規模で、複式学級ができれば、是正すべき緊急性が高いということになり、要は、クラス替えができる状態が好ましいわけです。

 私は、一概に、人数が全てとは言い切れないと思いますし、また、効率とかコストが前面に出ては、とてもではないですが、地域の活性化はできないと思います。過小規模校だから、なにもかもいけないとは言えないとも思います。
 また、どういう環境であれ、先生方は、ベストで指導して下さっていると信じています。


 ただ、足守であれば、4小学校中、2校に複式学級があり、さらに、平成22年からは、もう1校、複式学級が導入される可能性があります。さらに、幼稚園も、3園中2園が、園児ひと桁の可能性があり、保護者の方々も、様々な思いを持っておられるはずです。

 例えば、小中一貫校というスタイルで合併していくというのもひとつの考え方ではありますが、今まで培われてきた歴史、伝統、文化を守り、さらには、交通アクセスや避難場所の確保、コミュニティの維持発展をいかに図っていくか・・・切実な問題です。どういう答を出すかは、手順まで含めて、やはり、地域の思いが一番重要です。最も大切なのは、地域の誇りです。
 素晴らしい自然と人情に溢れる足守が、本当に気になります。

 こうした地域が県内に幾箇所もあると思われます。

 特に、学校は、学校教育だけでなく、社会教育、生涯学習の場でもありますから、やはり、地域の核であり、一度壊してしまえば、再構築は、極めて難しいものがあります。


 昨日からクラス替えで、2年生になった我が子は、ちょっと気になる女子と同じクラスになれたようで、喜んでいます。
 それでも、足守の四季折々の自然の中で、子ども達が伸び伸び育ったら良いなぁ、と、親なら誰でも思うのではないかしら。

 市内の中心部は、平成10年の学校施設機能検討委員会の答申をもって、平成13年に第一次、平成17年に、中央小学校ができて整備が終了したとされています。
 跡地問題等ありますが、先生方のご努力もあり、ありがたいことに、市内でも有数の素晴らしい教育環境にあると思います。

 中心部の整備が終わり、次のいわゆる外周部の教育環境の整備の中で、最も緊急性が高いのが、足守という位置づけで、統合に伴う生々しい記憶が残るだけに、無関心ではいられないこともあります。本当に気になります。

 市議会議員の先生方も、現場に行かれて検討されるようです。


 いつか、沸き返るぐらいに、中心部や足守が子ども達の声で賑わえば、全てが解決するのですが・・・。

Copyright (c) 2008 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp