2007年11月6日(火) 【シニアスクール】

 本日は、朝一で、JR岡山駅西口で、恒例の自民党青年部局の街頭演説。毎週ネタが尽きないぐらいに永田町は混乱していますが、地方議員が分かりやすく解説したり、論評するのが役目のはずもなく、我々は、我々のすべき事をせねばなりません。



 「第19回全国生涯学習フェスティバルまなびぴあ岡山2007」も、今日が最終日。かねてからお邪魔させて頂きたかった市内の小学校のシニアスクールの公開授業を拝見させて頂きました。

 他県の視察の方もおられて、茶話会に参加?させて頂きました。特に、今日は、小学校の方も、学習発表会で、シニアスクールとの交流も行われていました。


 8人の「生徒さん」は、もちろん、60才は超えられていて、77才の方もおられましたが、皆さん本当に活き活きされていて、宿題や試験のない、そして、子ども達と触れ合える、毎週火・金の登校を本当に楽しみにされておられて、見ていて、こちらまで幸せな気持ちになりました。

 もちろん、公民館活動も素晴らしいのですが、地域の学校に、お孫さんとお爺ちゃんお婆ちゃんが、一緒に通えたら、さらに、あたたかい地域コミュニティが育っていくことでしょう。
 ある意味、地域の学校の理想型かもしれません。学童保育も含めて、地域における学校の機能とは何かを総合的に考える契機にもなります。


 もっとも、今回は、「まなびぴあ」の文脈の中で、語られてはいますが、このシニアスクールの端緒は、生涯学習の一形態を目指していたとは必ずしも言えないのかもしれません。


 以前は校内暴力の嵐が吹き荒れ、生徒指導困難校と言われていた中学校において、教職員、保護者や地域住民の方々の手で、「地域の力を学校へ」、「保育園・幼稚園・小学校・中学校の連携(15年間の一貫教育)」という流れが作られました。

 平成10年から3年間の「岡山東警察署パイロット地区指定」、そして平成11年から3年間の「岡山県いきいきスクール支援事業」等の行政の支援もあり、中学校区を地域と考えるコミュニティ・スクール構想の原型ができています。

 さらに、平成14年度から3年間、文部科学省による「新しいタイプの学校運営のあり方に関する実践研究」の指定を受け、「地域学校協議会」が設置され、地域運営学校としての歩みが始まり、平成17年度から「コミュニティスクール推進事業」の指定を受け、同年、岡山市教育委員会から「岡山市地域協働学校」の第1号として指定されています。

 こうして時系列を並べる中に、子ども達を思う、地域の方の汗や涙があり、事情が分からない外部の者が、論評できる立場にはありません。並大抵の御労苦ではないはずです。


 ただ、特に、シニアクールに関しては、運営母体が、現在NPOになられていますが、生徒の募集やボランティア講師の確保、なにより、運営資金等の問題等、こうした先駆事例を維持し、様々に広げていくためにも、様々な支援が外部からもどうしても必要です。多くの支える方がおられてこそ、できる活動です。

 特に学区外からの通学というのも、あるいは、今後増えていくという前提で考えるとすれば、なおさらです。


 それにしても、思い出すにつけ、高齢者の方々のなんと楽しそうだったこと!生涯「楽」習で、良いのです。

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