2006年2月20日(月) 【15の春】

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 奈義町の陸上自衛隊日本原演習場で日米共同訓練が始まった冷たい雨の中、難しい話が多く、珍しく一日中電話連絡のやりとりのデスクワーク。ただ行政とのやりとりで、相手の顔が浮かぶというのが、7年目。きらめきプラザの利用方法、陸運局の移転に伴う話、交番・駐在所のあり方、指定管理者について云々・・・・、
 特に、気になる課題は、自己推薦入試と二級河川管理の問題です。皆様方のご意見を是非頂戴できればと存じます。
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 去年から導入された岡山県立全日制高校55校の自己推薦入試の平均競争率は、昨年より低くなったものの、3.04倍。

 原則として普通科(コースを除く)は定員の20%、専門学科と総合学科は50%を上限に、各校が募集人員を定めており募集人員は、県立全日制総定員の35%にあたる4469人で、これに対し、1万3607人が出願(受験は、1万3479人)。

 学校学科別で6倍以上の高い倍率となったのは、普通科の岡山朝日の10.72倍、我が母校岡山一宮の6.58倍、倉敷南の6.45倍など7校7科。定員割れしたのは、蒜山高校・普通科の1校だけです。

 今月上旬に適性検査と面接が行われ、先週末合格発表がありましたが、昨年に続き、やはり、大きな課題を残しています。

 生徒の個性や能力を十分に見極めるために、中学校長の推薦ではなく、入学後の抱負や中学生活で取り組んできたことをアピールする志願理由書=自己推薦を提出しで、「15の春」に挑みました。


 ただ、推薦と学力試験が何が違うのか、結果として、一般入試でも十分に合格するような成績優秀な生徒が合格したのではないか。あるいは、面接等の基準が不明確ではないか。という声が出てきます。

 競争率10倍ということもあるのですから、不合格者の方が多いのは、承知の上でも、実際に落ちれば、一般試験への自信も失うかもしれませんし、これで進路変更を考える生徒も出てくるかもしれません。

 なによりも、主観的な判断ではないのか、自分に何か欠けているのではないか、あるいは、早々に合格を決めた生徒や保護者が、これから1ヶ月、苦しみの中にいる仲間をどれだけ気遣うことができるでしょうか。合否の基準や自分の位置が分からないため、あるいは、二度同じ高校に落ちるかもしれないリスクすらあります。

 少なくとも、各校が、どういう生徒を欲しているのか、そして基準は明確にする必要があるのではないか。落とすための試験に、なんの意味がある?


 今うちひしがれている受験生が、捲土重来で、サクラ咲く春を迎えられるよう切に祈ります。どういう状況であれ、絶対に、自分に負けるな!と。頑張れ!!

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