2005年3月1日(火) 【「恥を知る」校風】

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 そこから、文教委員長として、岡山南高校の卒業式に。祝辞も読ませて頂きました。100期生の卒業で、緊張感溢れる見事な式典に感動しました。素晴らしいの一言に尽きます。
 明日は、岡山一宮の卒業式ですが・・・・。
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 岡山南といえば、我々の高校時代には、野球の強豪校で、面識はありませんが、中日の川相選手や、元日ハムの本間選手は、同級生です。

 今年の卒業生は、351人で、うち男子は、68人。清楚な女子の制服は、女学生の憧憬の的。

 ご案内の通り、「商業科」「国際経済科」「情報処理科」「家政科」「服飾デザイン科」を設置する専門高校で、創立100年を越え、歴史と伝統の重みが、新体育館にも、ずしんと感じられます。

 市商、県商ということでは、東商とは、非常に良い意味で、ライバル関係にあります。



 感心したのは、その校訓で、1.実力を養う 2.個性を伸ばす3.恥を知る 。「恥を知る」校風は、素晴らしいと思います。
 廉恥心を謳うところから、学生らしい爽やかさや、謙虚さが溢れています。
 「恥を知る」という言葉は、今だから、さらに重い言葉です。

 答辞では、最初は、「個性と恥を知る事は、矛盾すると思ったが、そうでないと分かった」と卒業生が、胸を張り、伝統を継承する思い、愛学心も、びんびん伝わってきました。
 一本筋が通っています。

 女子高生のスカートの丈や髪の色、ルーズソックスの有無など、私は非常に気になるのですが、一言で言えば、制服同様、非常に清楚で、清潔感があり、好感度抜群という感じです。

 変な表現ですが、専門学校や大学に進学する生徒も非常に多いのですが、彼らは、人間として、すぐに社会で使えそうです。

 卒業式も、儀式として型に沿った見事なもので、私の中では、近年希に見る素晴らしいものでした。要するに、感動しました。



 適切な職業観は、適切な人生観、倫理観であると思います。
 そういった意味では、伝統ある産業教育の中で、目的意識や方向性を持った彼らは、これからの時代、大きく飛躍することでしょう。また、個人的には、専門高校の今後の可能性、役割の重要性を強く感じます。
 職業教育は、まさに、人間教育でもありますから。


 明日は、母校岡山一宮の卒業式ですが、私が一番恐れるのは、普通科の生徒が目的を見失うことです。
 そのためにも、偏差値だけでない人生の選択基準を幾つも用意してやりたい、心からそう思います。また、普通科にこそ、適切な職業観の醸成が必要だと考えます。

 人は幸せになるために生きているのだから。
 「働く」とは、人を重んじる力と書くんだね、これが。

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