2003年8月18日(月) 【はじめに光ありき】

 午後から、「岡山県科学技術フォーラム」へ。

 新聞等で、既にご案内のことと存じますが、8月4日に、21世紀の先端科学技術である光科学の頭脳拠点のあり方について検討するため設置された「光科学頭脳拠点形成検討委員会」(委員長・二宮正夫京都大教授)から、光科学頭脳拠点(研究所)の形成が提言されました。

 本来であれば、年度始めからスタートできるよう、2月定例会にかけても良かったそうですが、異例のことながら、9月定例会に補正予算として、上程されます。
 それだけ、企画振興部の気合いと思い入れが入った新規事業ということです。


 具体的には、県内(岡山市京山界隈の県遊休施設)に、光科学の理論を専門に研究する施設を設け、5年の期限付きで優秀な若手研究者を毎年3人程度、公募で集めるべきとしています。

 また、研究所の名前には、ノーベル物理学賞受賞者の故・湯川秀樹博士らを育てた岡山県出身の世界的物理学者の故仁科芳雄博士の姓を入れるよう求めています。

 特に、研究テーマを高額の実験施設がいらない理論研究に絞り、実験設備の整備の必要がない、最大10人程度での研究を想定しているとのことで、お金がないなら、頭を使う、という提案で、久方ぶりの全国ニュースになりました。


 提言書には、「場の量子論」という言葉も出て、これは、まさに、小学校・中学校の同級生である○○大学のJ助教授の研究ではないか、というのが、わかりますし、世界の中枢的な研究機関を目指すべきであるということになれば、もう全面的に応援させて頂かなくてはいけません。

 もっとも、以前からJ女史の話も、ついていけていなかったわけですし、大学時代、ホーキング博士が、一世を風靡した時に、馬頭暗黒星雲に恐怖することなく、もっと勉強すべきでしたし、なにより、高校の数学が、2というのは、致命的です。

 一宮高校のスーパーサイエンスハイスクールといい、文系には、ちと厳しいものもあります。
 「方程式を解いていると良い香いがする」という感覚が、私には、ありません!


 ただ、敢えて言えば、科学であると同時に、哲学の話でもあり、おそらく、たちまち、答えが出て、経済効果がどうのこうという話ではない、これは、世界的な理論物理の拠点、科学技術立県という、数十年先の人材育成も含めた県策である、ということは、理解できました。

 光科学は、ナノテクノロジーやバイオテクノロジー、ITと言った先端科学技術のキーサイエンスとしての実験による研究開発事例は多いものの、光の本質やその振る舞いについては、未解明な部分が多く、理論研究が必要であるにもかかわらず、国内で、まとまった取組みがないということです。

 今始めれば、先頭だという、どこか、岡山情報ハイウエイのようでもありますが、研究機関誘致や産学官連携等の推進となる地方分権の時代の施策として、積極評価させて頂きます。


 ただ、具体的な研究内容は、わかっていません。

 いや、私にわかるようでは、いけないのだ!!

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