2002年4月8日(月) 【新学期週休2日の不安】

 今週は、午前中は、幼小中高と入学式です。今日は、母校岡山一宮高校の入学式に出席させて頂きました。先日、20年目の卒業生を送り、また20歳以上違う後輩達が、360人入学しました。同窓会も、8800人を越え、いよいよ我々の責任も重くなっていきます。

 話題は、週休2日の導入後の土曜日の使い方。どの学校も、他校の様子見ということですが、私立高校に比して、公立高校は、そう柔軟には、いきません。
 さらに、問題は、中学校まで、3割カットされた教育内容ですが、高校卒業時には、従来通りとする文部科学省の指針。こうなると、高校への負担は、かなりのものになることが、予想されます。
 結果として、高校で詰め込むため、青春時代は、より厳しい受験戦争に染まる可能性すらあります。

 今となっては、基礎学力低下が叫ばれる中で、なぜ「ゆとり」を言い出したのか。生徒にとってはもちろん、教師の負担軽減になるどころか、総合的な学習の時間の本格実施と相俟って、負担倍増。かえって、ゆとりがなくなったという声も、あながち否定はできません。
 少なくとも、PTAが、全面協力しながら取り組まないと、土曜日が、まわせません。

 個人的には、どれだけ家族が、土曜、日曜を家族と過ごせるか、特に、父親の土曜日の過ごし方が、ある意味で、子どもの命運を決すると思いますが、恐ろしいのは、今まで以上に、親の収入の差が、まともに、子どもの学力の差になる恐れがあることです。


 わかりきっていたはずですが、「土曜日」対策は、喫緊の課題です。
 しばらくの混乱は、避けられそうにないように思います。

 いずれにせよ、期待に胸を膨らませる新入生を制度的な変更が原因で、苦しめるわけにはいきません。

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