2002年2月22日(金)
【総合的な学習の時間について】

 国際交流センター、県営グラウンドについて、数々のアドバイスを頂戴し本当にありがとうございます。交流センターについては、直接今回の質問に、いかさせて頂きます。

 本日は、ある市内の中学校で行われた、前倒しの「総合的な学習の時間」のうち、「環境」の取り組みを拝見しました。
 具体的には、今や国際的な評価を受けている「岡山ユネスコ協会」の方が、300人以上の生徒を相手に、体育館で、パワーポイントを駆使しながら、実践に基づいて、講演されたものでした。

 生徒にとっても、学校外部のいわばお兄さんのような方が、講演される姿は、新鮮で、かつ、教諭が言われるよりも、時には、すんなりふに落ちるのかな、という気もしました。

 また、内容もさることながら、文部科学省が標榜する「生きる力」とはなんなのだろう?「総合的な学習の時間」の取り組みの中で、学校、地域、PTA、あるいはNPOやNGOが、積極的に関わっていくことで、あるいは、その方向性が見えるかもしれない、そういった可能性を感じました。
 NPOや、NGOにとっては、こういったボランティア講師派遣というのも、ひとつの重要な仕事になるかもしれません。

 同時に、グローバリゼーションの時代に、教諭の指導力強化という意味でも、他県よりも、むしろ他国の取り組みを知らないと、日本の教育は、どんどん駄目になってしまう、また、生徒にとっても、各国の同世代の連中がどれだけ真剣に人生に向かっているかを肌で感じることが、極めて重要ではないか、という指摘も首肯できるものでした。

 一方、それゆえに、教科書がない、各校の裁量に委ねられている、この「総合的な学習の時間」は、よほど、財政的な、あるいは、人的なバックアップがないと、現場の負担の大きさに、立ち行かなくなる恐れもある、そういう危険も感じました。


 いよいよ平成14年度から小・中・高等学校において、始まる「総合的な学習学習」の組みが本格的にスタートしますが、皆様はどのようにお感じでしょうか?
 今回は、小学校の国際教育理解のうち、英語について、再度取り上げますが、その他の項目でも、是非、お知恵を頂ければ幸いでございます。

Copyright (c) 2002 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp